FX/為替「24年ぶり高値更新のカギは米10年金利」外為トゥデイ 2022年6月21日号

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外為トゥデイ

主要通貨ペア（ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円）について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時　：2022年6月21日9時00分
執筆・監修：株式会社外為どっとコム総合研究所　調査部長　神田卓也

20日（月）の為替相場

期間：20日（月）午前7時00分～21日（火）午前5時55分　※チャートは30分足（日本時間表示）　出所：外為どっとコム

（１）：日銀総裁・首相会談

黒田日銀総裁と岸田首相が会談を行った。黒田総裁は会談後に「岸田首相に世界の経済・金融資本市場について説明した」と明らかにした。「首相から特別な言葉はなかった」とした上で「最近の急速な円安進行は好ましくないと岸田首相に伝えた」などと発言。その後、岸田首相は黒田総裁から「急激な円安は憂慮すべきとの話はあった」と述べた。

（２）：マン英MPC委員大幅利上げの見解

マン英中銀金融政策委員会（MPC）委員は「FRBとECBが一段と利上げを行う場合、英国のインフレを押し上げる可能性がある」と主張。さらにポンド安が英国のインフレ圧力を高めていることから大幅利上げを行うべきとの見解を示した。一方、「中期的には政策金利を反転させる可能性もある」と述べた。

（３）：ECB総裁利上げ方針を改めて示す

ラガルド欧州中央銀行（ECB）総裁は「インフレは望ましくないほど高い。ECBは行動しなければならない」と述べ、7月の会合で政策金利を25bp（0.25％ポイント）引き上げ、9月にも追加利上げを行う方針を改めて示した。また、断片化のリスクが生じれば、適切な手段と十分な柔軟性で対処するとし、南欧国債の利回り上昇を抑制する方針も再表明した。なお、前日に行われた仏国民議会選挙（下院選）では、マクロン大統領率いる与党連合が過半数議席を大幅に割り込んで大敗した。

20日（月）の株・債券・商品市場

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本日の見通し

ドル/円の見通し：10年債利回りの動向に注目

昨日のドル/円は方向感が定まらなかった。東京市場で135.44円前後まで上昇したが、欧州市場では序盤に134.53円前後まで下落。その後は135円台へと緩やかに持ち直したが、米国が休日のためやや動意を欠いた。

本日は、休場明けの米債市場の動向に注目。15日に付けた24年ぶり高値の135.58円前後を更新するためには、米長期金利の上昇が欠かせないだろう。

休場前の17日に3.22％前後で取引を終えた10年債利回りの動きがカギとなりそうだ。

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