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FX「ウクライナ侵攻後は、弱い円と並走、その差0.38%」トルコリラ見通し

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総括

FX「ウクライナ侵攻後は、弱い円と並走、その差0.38%」トルコリラ見通し

(通貨最下位、株価首位)   
予想レンジ トルコリラ/円 7.3-8.3

(ポイント)
*今週も政策金利は据え置きか
*日足は20日線に迫っている
*エルドアン大統領の支持率が上昇(NATO問題で)
*リラはウクライナ侵攻以来はほぼ日本円と同じように弱い
*エルドアン大統領が来年の大統領選挙に出馬を表明
*S&Pは資本規制導入を示唆
*3つのリラリゼーション戦略を打ち出したが
*リラ預金が伸び悩み、国民は外貨志向
*トルコの不満はEUに入れずNATOに利用されていることか
*5月インフレは73.5%
*貿易赤字も拡大
*来年6月の選挙まで与野党の激しい攻防が続く 
*住宅価格上昇はロシア人の住宅購入によるもの
*観光収入は増える
*IMF成長見通し下方修正
*S&Pは格下げを実施
*トルコ実業界はリラの対ドルレートを9から14の間で推移することを望むが

(ウクライナ侵攻以来はほぼ日本円と同じように弱い)
 円だけが弱いのではない。 ウクライナ侵攻以来はほぼ日本円と同じように弱い。
侵攻から先週末でリラ円は円より0.38%弱いだけだ(昨日終値)。他のクロス円の多くは二桁%も円が弱い展開だ。

(中銀、物価高騰でも政策金利据え置きの見通し)
トルコ中銀は6月23日の会合で政策金利を14%に据え置く見通しだ。世界的な金融引き締めサイクルに直面する中、トルコは5月の消費者物価指数の前年比上昇率が73.5%と24年ぶりの高水準となったが、それにもかかわらず6会合連続の据え置きが予想されている。
エルドアン大統領の型破りな経済政策に方針転換の兆しが見られないことが背景にある。
 中銀は今年1月に金融緩和サイクルを停止し、5月会合まで5回連続で政策金利を据え置き、実質金利は大幅なマイナスとなっている。

(エルドアン大統領が出馬を表明)
 来年6月の総選挙へ向けてエルドアン大統領が出馬を表明した。野党は大統領候補も決められないかと威嚇している。低迷する与党支持率だが大統領は強引な政策をもって支持率アップを狙う。外交ではロシア・ウクライナ紛争の調停を計り、フィンランド・スウェーデンのNATO加盟に異議を申し立て、テロ組織とみなすPKKへ攻撃を始めた、隣国ギリシャとの関係も悪化している。国内では70%台の高インフレでも低金利を維持する、リラ相場維持のための資本規制を行うなどだ。

(奇策でリラを上昇させようとするが経常・貿易赤字が阻んでいる)
ただ経常・貿易赤字でリラ売りは続く。強硬な資本規制は政府の負担が増し、財政赤字が増大すれば格下げにも繋がる。唯一好材料は、コロナ感染を抑制したことで観光客の増加が期待できることだ。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

ボリバン中位に下からトライ中

 日足、ボリバン2σ下限とボリバン中位の間で推移。6月17日-21日の上昇ラインがサポート。6月6日-20日の下降ラインを上抜けるか。5日線上向く。20日線下向き。20日線を上抜くか。
 週足、ボリバン2σ下限で推移。5月9日週-30日週の下降ラインが上値抵抗。21年12月20日週-22年6月13日週の上昇ラインがサポート。
 月足、3月、4月の底堅さも5月は維持できなかった。3月-4月の上昇ラインを下抜く。21年11月-22年5月の下降ラインが上値抵抗。
年足、7年連続陰線。22年は一時寄り引き同時に近づいたが、また円に引き離される。18年-21年の下降ラインが上値抵抗。



メルハバ

大統領支持率上昇、NATO加盟反対で

 フィンランドとスウェーデンのNATO加盟について、トルコが反対姿勢を変えず、29,30両日のナトNATO首脳会議までに進展を得るのは難しい状況となっている。エルドアン大統領がトルコ世論を意識して対応を決めている側面もあり、加盟への道筋は見えていない。
 エルドアン氏は5月13日、北欧2カ国の加盟に同意しないと表明した。調査会社メトロポールによると、その後に行われた世論調査でエルドアン氏の支持率は44.4%と、4月の42.1%から上昇。加盟反対が上昇に影響している。
 大統領は「2カ国によるクルド人武装勢力への支援」を加盟反対の理由としている。トルコ国民の間では建国や歴史的な抗争の経緯から、反政府組織「クルド労働者党」(PKK)を過激派組織「イスラム国」(IS)などと同様の「凶悪なテロ組織」と見なす傾向が強く、エルドアン氏の対応は好感されている。 エルドアン大統領が国際的な影響力を持つと国内で印象付ける狙いがある。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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