FX/為替「ドル/円、128円台中心の動きへ 関心は中国情勢」 外為トゥデイ 2022年4月26日号

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年4月26日9時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼25日(月)の為替相場
(1):中国 景気悪化懸念
(2):独経済指標 予想上回る
(3):中国人民銀行 外貨預金準備率引き下げへ
(4):リスク回避の円買いが強まる

▼25日(月)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:128円台を中心とした値動き続く/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

25日(月)の為替相場

期間:25日(月)午前7時00分~26日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):中国 景気悪化懸念

中国・上海株が引けにかけて下げ幅を拡大。人民元の対ドル相場も5日続落した。中国政府によるコロナ対策のロックダウン(都市封鎖)が上海以外の都市にも拡大するとの観測が広がり、同国の景気悪化が懸念された。豪ドル/円を中心にクロス円が一段安となった。リスク回避のドル買いで下げ渋っていたドル/円にも下落圧力がかかった。

(2):独経済指標 予想上回る

独Ifo企業景況感指数は91.8と市場予想(89.0)を上回り、前月(90.8)から改善した。予想外に上昇したことでユーロは上昇した。その後Ifo経済研究所所長は「ドイツ経済のセンチメントは低水準で落ち着いた」と指摘。「ドイツ経済はロシアの攻撃直後に衝撃を受けた後、底堅さを示している」と続けた。

(3):中国人民銀行 外貨預金準備率引き下げへ

中国人民銀行は、外貨預金準備率を1%ポイント引き下げ8%にすると発表。金融機関の裁量で使える外貨資金を増加させる事で元売りを抑制する狙いがある。これを受けて豪ドルは強含んだが、アジア株に続いて欧州株も軟調に推移する中、上昇は一時的だった。

(4):リスク回避の円買いが強まる

欧州株が6週間ぶりの安値へと下落。中国の景気悪化懸念から鉄鉱石や原油が値下がりする中、工業やエネルギー株を中心に売りが広がった。米債市場では10年債利回りが一時2.76%台へと低下した。為替市場ではリスク回避の円買いが強まり、ドル/円は127.52円前後まで下落。クロス円も下落し、ポンド/円は約2週間ぶりに162円台へと下値を切り下げた。ただ、一巡後は緩やかに円を売り戻す動きが優勢となった。その後、安く始まった米国株がプラス圏に持ち直すとドル/円は128円台を回復。クロス円も下げ幅を縮めた。

25日(月)の株・債券・商品市場

外為注文情報

<外為注文情報はこちら>

【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

本日の見通し

ドル/円の見通し:128円台を中心とした値動き続く

昨日のドル/円は3日ぶりに反落。中国の景気悪化観測などから世界的に株価が下落する中、米長期金利の低下を受けて一時127.52円前後まで下落した。NY市場後半には米国株に買戻しが入ったためドル/円も持ち直したが下げを埋めきれなかった。終値は前日比約0.3%安の128.12円前後だった。

本日も中国経済を巡る動きに関心が集まりそうだ。中国ではコロナ感染拡大によるロックダウン(都市封鎖)が上海以外にも広がるとの懸念が高まっている。一方、中国人民銀行は昨夕、外貨預金準備率を引き下げて元安を抑制する姿勢を打ち出した。当局の政策対応で市場心理の悪化に歯止めがかかるか注目したい。

ドル/円は127円台後半のサポートと129円台前半のレジスタンスが意識されており、128円台を中心とする値動きが続きそうだ。

注目の経済指標

注目のイベント

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

f:id:gaitamesk:20191106165135p:plain 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
top