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FX/為替「ドル/円、米CPI後も下値は堅そう」 外為トゥデイ 2021年12月10日号

外為トゥデイ

目次

▼9日(木)の為替相場
(1):中国経済指標はまちまち
(2):独貿易収支の黒字額は予想を下回る
(3):ECB関係者「ECBはAPPについて議論予定」
(4):米新規失業保険申請件数は52年ぶり低水準

▼9日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報

▼本日の見通し

▼ドル/円の見通し:仲値後は米CPIに注目

▼注目の経済指標

▼注目のイベント

9日(木)の為替相場

9日(木)の為替相場期間:9日(木)午前7時10分~10日(金)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):中国経済指標はまちまち

中国11月消費者物価指数は前年比+2.3%と前月(+1.5%)から伸びが加速したものの、予想(+2.5%)は下回った。同生産者物価指数は前年比+12.9%と予想(+12.1%)ほどには鈍化しなかった(前月+13.5%)。なお、中国ではこの日、人民銀行の易総裁が債務不履行(デフォルト)が濃厚になった不動産大手恒大集団について発言。「恒大が債務を履行できないのは市場の問題だ」として中国政府として救済するつもりがない事を改めて示唆した。

(2):独貿易収支の黒字額は予想を下回る

独10月貿易収支は128億ユーロの黒字となり、黒字額は予想(143億ユーロ)を下回った。輸出も伸びたが、エネルギー価格の高騰などで輸入が予想以上に増加した。

(3):ECB関係者「ECBはAPPについて議論予定」

欧州中銀(ECB)関係者の話として「ECBは16日の理事会で従来の資産買い入れプログラム(APP)について、規模と期間を限定した一時的な拡大について議論する」と伝わった

(4):米新規失業保険申請件数は52年ぶり低水準

米新規失業保険申請件数は18.4万件と1969年9月以来の水準に減少。市場予想(22.0万件)を下回った。ただ、季節調整前の申請件数は増加しており、季節的な歪みによって調整が難しかったとの見方が出ていた。

9日(木)の株・債券・商品市場

9日(木)の株・債券・商品市場

外為注文情報

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外為注文情報(ドル/円)

【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

本日の見通し

本日の見通し

ドル/円の見通し:仲値後は米CPIに注目

昨日のドル/円は終値ベースで約0.2%下落。買い先行で始まったものの113.81円前後で頭打ちとなり、売り優勢に転じると113.27円前後まで反落した。前日まで3日連続で上昇していた米長期金利が低下した事が重しとなった。もっとも、下値追求の動きは限定的で日足一目均衡表の雲上限(113.30円前後)付近で下げ止まると113円台半ばへと値を戻している。

本日は週末の5・10日(ゴトービ)とあって、東京市場では強含みの推移が見込まれる。ただ、その後はNY市場で発表される米11月消費者物価指数(CPI)待ちのムードが広がりそうだ。米11月CPIの市場予想は前年比+6.8%(前回+6.2%)、食品とエネルギーを除いたコアCPIで前年比+4.9%(前回+4.6%)となっている。インフレの加速は来週14-15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、早期利上げ観測に繋がりやすい。CPIが予想外の減速とならない限りドルの下値は堅いだろう。

注目の経済指標

注目の経済指標

注目のイベント

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