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FX「7.37%、21年ぶりのCPI上昇率、追加利上げ観測強まる」メキシコペソ見通し

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総括

FX「7.37%、21年ぶりのCPI上昇率、追加利上げ観測強まる」メキシコペソ見通し

(通貨7位、株価5位)                             

予想レンジ 5.2-5.7

 (ポイント) 
*11月CPI上昇、21年ぶりの高水準。追加利上げか
*5日線が21日線を上抜くか。他の新興・資源通貨が弱いのが気がかり
*いくつかの好材料が出て反発
(好材料=仕送り増加、大統領支持率上昇、中銀独立性確認、失業率・製造業PMI・消費者信頼感指数改善)
*自動車生産、輸出は半導体不足で減少
*3Q経常収支は赤字に転じる
*中銀は、今年の成長率見通しを下方修正し、物価上昇率見通しを引き上げた
*最低賃金は22%引き上げ
*中銀は3Qの景気は減速したが、4Qは持ち直すとした
*株価は好調
*ペソは年初来高値更新後、反落。対円で5.666がダブルトップ
*資源関連産業を政府が独占 大統領が法案提出
*外需は強いが内需は弱い

(インフレは21年ぶりの高水準.追加利上げか)
 11月の消費者物価は前年比7.37%上昇し、目標の3%の2倍以上になり、2001年初頭以来の最速ペースとなった。燃料などの不安定な品目を除いたコアインフレ率も前年比5.67%上昇。
 主に生鮮食品の価格、特に果物と野菜が前年比17.8%上昇。メキシコの主食であるトルティーヤは、2012年初頭以来、16.9%と最も上昇した。
 これで来週、5回連続での利上げ予測が強まった。

(他にも好材料出て反発)
 トルコリラの暴落、米中緊張、欧州コロナ感染拡大、新しい変異株オミクロンの感染拡大、中銀総裁のサプライズ人事、メキシコ国内の自動車生産減少などで、一時対円で5.125をつけて円より弱くなったが、ボリバン3σ下限を下抜いた行き過ぎ感も出て5.435まで反発した。その後、好材料も出てきた。好材料は、10月海外からメキシコ国内への送金増加、10月失業率の改善、11月製造業PMIの改善、大統領支持率の上昇、中銀総裁がその独立性を確認したことなどだ(前回参照願度)

(金融政策は緩和的、インフレ期待には断固対処=中銀副総裁)
 メキシコ中銀のエスピノーサ副総裁は金融政策姿勢は引き続き緩和的な状態にあるとした上で、インフレの程度や長さ、既にやや生じているインフレ期待への影響に対しては決然と対応するべきだとの考えを示した。次回政策金利決定は12月16日。
エスピノーサ副総裁は中銀ではタカ派の1人。先月、政策金利を0.5%引き上げて5%にしている。利上げは4回連続だったが、インフレが及ぼすショックの性質を考えれば、インフレ期待の抑制は中銀の中核的責務にほかならないと副総裁は指摘した。

(11月消費者信頼感指数)
11月消費者信頼感指数は45.8で10月の44.1から改善した。2019年3月以来の強い数字だ。家計の状況改善を示している。

(11月の自動車輸出と生産)
 相変わらず、半導体不足で生産が落ち込んでいる。
生産は前年比20.3%減少、輸出は16.5%減少。

(今夜の指標)
 10月鉱工業生産と外貨準備。
鉱工業生産の予想は前期比0.9%増、前年比1.2%増。9月はそれぞれ1.4%減、1.6%増であった

テクニカル分析

5日線が21日線を上抜くか

日足、ボリバン3σ下限を一時下抜いてからは反発しボリバン中位を上抜く。12月2日-6日の上昇ラインがサポート。12月8日-12月9日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。21日線を上抜くか。
 週足、一時ボリバン3σ下限を下抜くも雲上へ。ボリバン中位へ近づく。
11月22日週-29日週の上昇ラインがサポート。11月8日週-15日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、雲下限で抵抗される。雲下での推移が長い(2016年1月以来)。ボリバン中位で下げ止まる。20年4月-21年10月の上昇ラインがサポート。21年10月-11月の下降ラインが上値抵抗。
 年足、陽転。15年-20年の下降ラインを上抜くも再び戻ってきている。陽線は維持。

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VAMOS MEXICO

オミクロン感染

 保健省のガテル次官は、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン」による感染が国内で初めて確認されたと発表した。感染者は南アからの51歳の渡航者で、現時点での症状は軽く「回復の可能性は高い」とした。この渡航者は11月21日にメキシコ市に到着し6日後に発症。11月29日に市内の私立病院で治療を受け、現在は「自主的な隔離措置」を取っているという。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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