目次
▼9日(火)の為替相場
(1):円売りポジションの調整
(2):独ZEWは予想を上回る
(3):米PPIは予想通りの伸び
(4):米株安で円買い優勢
9日(火)の為替相場
期間:9日(火)午前7時10分~10日(水)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):円売りポジションの調整
ドル/円は10月11日以来ほぼ1か月ぶりに113円台を割り込んだ。主要中銀の金融政策決定や米10月雇用統計を消化した出尽くし感から円売りポジションを巻き戻す動きが強まったと見られる。日本株が軟調に推移する中、クロス円でも円買いが優勢だった。
(2):独ZEWは予想を上回る
独11月ZEW景況指数は31.7と市場予想(20.0)を上回り前月(22.3)から上昇。ZEW(欧州経済センター)は、2022年1-3月期にインフレ圧力が弱まり景気が再び上向くとの楽観的な見通しが指数上昇の背景だと説明した。
(3):米PPIは予想通りの伸び
米10月生産者物価指数(PPI)は前月比+0.6%、前年比+8.6%といずれも予想通りの伸びとなった。前年比の伸び率は2010年以来の大きさとなった前月と同じであった。
(4):米株安で円買い優勢
前日まで過去最高値の更新が続いていたNYダウ平均が取引開始から下落。ドル/円やクロス円は円買いが優勢となり弱含んだ。なお、この日のNYダウ平均は112ドル安で終了。前日まで連騰していたS&P500は9営業日ぶりに反落した。
9日(火)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:インフレ高進となるか注目
昨日のドル/円は、約1カ月ぶり安値へと続落。株安などを背景に東京市場で113円台を割り込むと、10月11日以来の安値となる112.73円前後まで下落した。その後113円台を回復する場面もあったが、米長期金利が低下する中で上値は重く、112円台後半に押し戻された。112.50円の攻防が本日の焦点となりそうだ。
112円台半ばは、9月安値から10月高値への上昇幅の38.2%押しにあたる重要なチャートポイントだ。112円台後半を維持できれば、足元の下落は健全な調整と判断できる一方、112円台前半へと続落すれば、少なくとも半値押し水準の111.90円前後まで下値余地が拡大する事になる。
材料面では、NY市場で米10月消費者物価指数(CPI)が発表される。前年比で+5.9%に伸びが加速すると予想されており、インフレ高進が見込まれている。10月CPIが米長期金利とドルの押し上げに繋がるか注目したい。
注目の経済指標
注目のイベント
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