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「トルコリラ上昇が ドル安継続」FX変動率・スワップポイント累計・取引高ランキング 2020年12月28日~12月31日

FX変動率・スワップポイント累計・取引高ランキングタイトル


外為どっとコムのFX取引口座『外貨ネクストネオ』の一週間の取引データ「変動率」「スワップポイント累計」「取引高」をランキング表示した。

集計期間:
2020年12月28日~12月31日の営業日

▼変動率ランキング
トルコリラ上昇が ドル安継続


▼スワップポイント累計ランキング
ユーロ/トルコリラ(売)に変調あり ロシアルーブル/円(買)が首位奪還


▼取引高ランキング
ポンド/米ドルが陥落

変動率ランキング:トルコリラ上昇が ドル安継続

期間中の為替相場全体は、ホリデーシーズンということもあり大きな変動は見られなかった。基本的にはドル安が続き、目に見えるトレンド転回も起きていない。

そんな中、変動率第1位はトルコリラ/円だった。年末で利益確定売りが出たのか調整して取引を終えたものの、週足ではしっかりとした陽線をつけた。

トルコ中銀の新総裁就任後は2会合連続の利上げとなり、永く続いたリラ安の反動もありトルコリラ/円は上昇中である。直近では約3カ月ぶりの高値を付けており、今後の上値更新も期待できる情勢だろう。変動率ランキングで上位のドル/トルコリラ(第2位)、ユーロ/トルコリラ(第3位)も、極端なリラ安からの戻り局面にあると言える。

第5位の豪ドル/米ドル、第6位のNZドル/米ドルは、双方上昇が続いた。いずれも2018年4月以来の高値であり、目立った上値抵抗が見当たらないことから上昇余地はしばらくあるように見える。

ドル/円は変動率0.91%の26位になった。日経平均株価が約30年ぶりの高値を記録するなどマーケットはリスクオンだったが、ドル/円には影響がなかったようだ。

集計期間中、2%を超える変動があったのは集計対象30通貨ペアのうち7通貨ペアと、前回の11から減少した。その内3%以上の変動幅を記録した通貨ペアは4通貨ペアで、こちらは前回の4から変化なしだった。

順位 通貨ペア 変動率 高値 安値
1 TRY/JPY 4.20% 14.135 13.565
2 USD/TRY 3.74% 7.5781 7.3051
3 EUR/TRY 3.42% 9.2524 8.9463
4 RUB/JPY 3.01% 1.405 1.364
5 AUD/USD 2.44% 0.77412 0.75567
6 NZD/USD 2.24% 0.72412 0.70828
7 EUR/AUD 2.05% 1.61528 1.58287
8 GBP/USD 1.91% 1.36853 1.34294
9 EUR/GBP 1.81% 0.90928 0.89313
10 EUR/NZD 1.75% 1.7236 1.69402
11 NOK/JPY 1.71% 12.101 11.898
12 ZAR/JPY 1.67% 7.117 7
12 AUD/JPY 1.67% 79.784 78.477
14 NZD/JPY 1.53% 74.62 73.497
15 SEK/JPY 1.48% 12.649 12.465
16 MXN/JPY 1.46% 5.216 5.141
17 USD/CHF 1.42% 0.89182 0.87934
18 AUD/CAD 1.36% 0.98575 0.97253
19 GBP/JPY 1.28% 141.245 139.465
20 USD/CAD 1.27% 1.28751 1.27134
21 GBP/AUD 1.25% 1.78465 1.76265
22 EUR/USD 1.06% 1.23099 1.21812
23 CHF/JPY 0.97% 117.278 116.147
24 CAD/JPY 0.94% 81.181 80.424
25 EUR/JPY 0.93% 127.23 126.052
26 USD/JPY 0.91% 103.896 102.962
26 AUD/NZD 0.91% 1.07207 1.06245
28 HKD/JPY 0.90% 13.389 13.27
29 CNH/JPY 0.61% 15.903 15.806
30 SGD/JPY 0.50% 78.186 77.795

 

スワップポイント累計ランキング:ユーロ/トルコリラ(売)に変調あり ロシアルーブル/円(買)が首位奪還

期間中のスワップポイントを合算した本ランキングは、永く首位だったユーロ/トルコリラ(売)が第12位と大きく後退し、ロシアルーブル/円(買)が第1位を獲得した。年末年始にあったスワップ市場の変調がリラ変調の要因とされる。

※MXN/JPY、ZAR/JPY、HKD/JPY、CNH/JPY、NOK/JPY、SEK/JPYは10万通貨あたり。RUB/JPYは100万通貨あたり。左記以外は1万通貨あたりのスワップポイントにて算出。
※前週終値に取引数量を掛け合わせた取引残高に対してのスワップ合計

順位 通貨ペア 売買区分 スワップ合計 円 取引保証金
1 RUB/JPY 1560 90,000
2 USD/TRY 1117 42,000
3 ZAR/JPY 610 30,000
4 CNH/JPY 490 70,000
5 MXN/JPY 420 30,000
6 EUR/USD 137 51,000
7 EUR/NZD 102 51,000
8 TRY/JPY 77 6,000
9 USD/CHF 64 42,000
10 EUR/JPY 56 51,000
11 EUR/GBP 47 51,000
12 EUR/TRY 42 51,000
13 AUD/NZD 37 32,000
14 CHF/JPY 35 47,000
15 USD/JPY 32 42,000
16 NZD/USD 15 30,000
16 GBP/AUD 15 57,000
18 GBP/JPY 12 57,000
19 EUR/AUD 3 51,000
20 AUD/USD 2 32,000
21 GBP/USD 0 57,000
21 HKD/JPY 0 60,000
21 NOK/JPY 0 50,000
21 NZD/JPY 0 30,000
21 SGD/JPY 0 32,000
26 AUD/JPY -35 32,000
27 CAD/JPY -46 33,000
27 USD/CAD -46 42,000
29 AUD/CAD -80 32,000
30 SEK/JPY -100 60,000

 

取引高ランキング:ポンド/米ドルが陥落

期間中の取引高ランキングは、上位陣に大きな変更は無かった。前回第5位だったポンド/米ドルが第7位へダウンしたのは気になる。変動幅を伴いながらも上昇トレンドが続いているポンド/米ドルだが、取引量はついてこなかったようだ。

順位 通貨ペア 前回順位
1 USD/JPY 1
2 GBP/JPY 2
3 MXN/JPY 3
4 EUR/USD 4
5 AUD/JPY 6
6 EUR/JPY 7
7 GBP/USD 5
8 TRY/JPY 9
9 ZAR/JPY 8
10 AUD/USD 10
11 NZD/JPY 11
12 GBP/AUD 13
13 EUR/GBP 12
14 EUR/AUD 15
15 EUR/TRY 19
16 USD/CHF 21
17 NZD/USD 16
18 USD/TRY 24
19 CAD/JPY 17
20 CHF/JPY 23
21 CNH/JPY 22
22 AUD/NZD 14
23 RUB/JPY 18
24 USD/CAD 20
25 AUD/CAD 27
26 EUR/NZD 26
27 SEK/JPY 28
28 HKD/JPY 25
29 NOK/JPY 29
30 SGD/JPY 30

まとめ

集計週の為替市場は年末の閑散相場において先週までのトレンドが継続、またトルコリラの高値更新が目立った週だった。今週は年始ということで、2021年の為替相場を占う意味でも重要だろう。米雇用統計を中心とした米国の主要指標には注意したい。またアメリカではジョージア州の上院議員2議席を決める選挙が5日に予定されている。民主党優位の結果となれば、現在のドル安トレンドが収まるとも言われており、要注目だろう。

日本では、政府が「緊急事態宣言」を発出するか否かの検討に入った。発出となれば2020年4月に続き2度目となる。制限や停止を要請する範囲は限定的となる可能性があるが、為替市場がどのように反応するかは不透明であり動向を見守りたい。

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