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「動意が薄い中、トルコ3通貨ペアが躍進」変動率・スワップポイント累計・取引高ランキング

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外為どっとコムの取引口座『外貨ネクストネオ』の一週間の取引データ「変動率」「スワップ」「取引量」をランキング表示した。

集計期間:
2019年10月21日から10月25日の営業日

変動率ランキング
スワップポイントランキング
取引量ランキング

変動率ランキング

集計対象の30通貨ペアの中で最も値動きがあったのはユーロ/トルコリラだった。前回の5位からジャンプアップで、2位にトルコリラ/円、3位に米ドル/トルコリラと、3通貨ペアが上位を独占している。

集計期間中、シリアへの軍事行動を120時間「休止」しているなかで、22日にトルコのエルドアン大統領とロシアのプーチン大統領が会談し、シリア北部の「安全地帯」を共同で警備することで合意した。これにより、リラ安・ユーロ高となっていた相場の流れが反転した。23日にはこの停戦を受けトランプ米大統領はトルコへの経済制裁の解除を宣言している。

一方24日に、注目されていたトルコ中銀の政策金利発表があり、市場予想を超える利下げ幅となった。これは3回連続の利下げであり、次回12月でも継続して利下げの可能性が意識されるものの、リラは大きな下落にはつながっていない。ユーロ/トルコリラは週足で陰線(ユーロ安・リラ高)で引けており、一週間を通してみるとリラは堅調な値動きとなっている。

ポンド勢で見ると、5位にポンド/円、6位にポンド/米ドルが入っている。期間中、英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitに向けた一般原則は英議会で通過するものの、離脱関連法案のスピード審議は否決された。これにより10月末のEU離脱が困難になったため、ポンドは若干弱含む展開となった。

 集計期間中、2%を超える変動があったのは集計対象30通貨ペアの中で4通貨ペアだった。その内3%以上の変動幅を記録したのは無かった。また1%未満の通貨ペアは11つと、前週の大きな値動き比べると変動率が下がり、動意のない相場だった。

米ドル/円相場は、先週よりもさらに動意薄。24日、注目されていたペンス米副大統領は対中政策についての演説を行った。昨年はペンス氏が行った同様の講演は対中貿易戦争激化のきっかけになったとも評されていたが、今回の演説を受けての相場変動は限定的だった。米ドル/円は一週間を通して約50銭の値動きで、騰落率ランキングは最下位の30位となった。

順位 通貨ペア 変動率 高値 安値
1 EUR/TRY 2.72% 6.5379 6.3647
2 TRY/JPY 2.68% 18.974 18.478
3 USD/TRY 2.51% 5.8641 5.7206
4 ZAR/JPY 2.12% 7.457 7.302
5 GBP/JPY 1.79% 141.355 138.869
6 GBP/USD 1.76% 1.30127 1.2788
7 SEK/JPY 1.60% 11.365 11.186
8 NOK/JPY 1.55% 11.953 11.771
9 NZD/JPY 1.44% 69.952 68.958
10 NZD/USD 1.38% 0.64351 0.63478
11 AUD/CAD 1.32% 0.90198 0.8902
12 AUD/JPY 1.20% 74.82 73.931
13 EUR/GBP 1.17% 0.86758 0.85753
14 USD/CHF 1.15% 0.99541 0.98406
15 MXN/JPY 1.13% 5.714 5.65
15 RUB/JPY 1.13% 1.7 1.681
17 AUD/USD 1.08% 0.68824 0.68089
18 CHF/JPY 1.05% 110.386 109.241
18 EUR/NZD 1.05% 1.75018 1.73203
20 CAD/JPY 0.99% 83.244 82.425
21 GBP/AUD 0.98% 1.89334 1.87493
22 EUR/USD 0.96% 1.11791 1.1073
23 CNH/JPY 0.93% 15.419 15.277
23 EUR/JPY 0.93% 121.471 120.355
25 AUD/NZD 0.78% 1.07478 1.06642
26 SGD/JPY 0.70% 79.906 79.352
27 USD/CAD 0.65% 1.31372 1.30529
28 EUR/AUD 0.64% 1.63096 1.62057
29 HKD/JPY 0.55% 13.868 13.792
30 USD/JPY 0.48% 108.771 108.249

 

スワップポイントランキング

期間中のスワップポイントを合算した本ランキングは、ユーロ/トルコリラ、米ドル/トルコリラが上位を占めており、先週から変化は無かった。

※MXN/JPY、ZAR/JPY、HKD/JPY、CNH/JPY、NOK/JPY、SEK/JPYは10万通貨あたり。RUB/JPYは100万通貨あたり。左記以外は1万通貨あたりのスワップポイントにて算出。
※前週終値に取引数量を掛け合わせた取引残高に対してのスワップ合計

順位 通貨ペア 売買区分 スワップ合計 円 取引保証金
1 EUR/TRY 2932 49,000
2 USD/TRY 1877 44,000
3 MXN/JPY 720 30,000
4 ZAR/JPY 650 30,000
5 RUB/JPY 600 170,000
5 CNH/JPY 600 70,000
7 EUR/USD 514 49,000
8 USD/CHF 512 44,000
9 USD/JPY 366 44,000
10 TRY/JPY 337 8,000
11 GBP/USD 302 57,000
12 EUR/AUD 287 49,000
13 HKD/JPY 270 60,000
13 EUR/NZD 270 49,000
15 NZD/USD 265 28,000
16 SGD/JPY 240 32,000
17 GBP/JPY 206 57,000
18 EUR/GBP 180 49,000
19 CAD/JPY 150 34,000
20 AUD/JPY 117 30,000
21 AUD/USD 112 30,000
22 CHF/JPY 60 45,000
22 NOK/JPY 60 50,000
22 NZD/JPY 60 28,000
25 GBP/AUD 57 57,000
26 USD/CAD 28 44,000
27 EUR/JPY 5 49,000
28 AUD/CAD 0 30,000
28 AUD/NZD 0 30,000
28 SEK/JPY 0 50,000

 

取引量ランキング

期間中の取引量は、上位に前回から大きな変化は無かった。騰落率1位となったユーロ/トルコリラだが、取引量ランキングでは22位と、前回から1つ順位を上げるにとどまっている。前回29位、そして今回は最下位を記録した米ドル/円だが、取引量でみると、しぶとく1位を死守している。

順位 通貨ペア 前回順位
1 USD/JPY 1
2 GBP/JPY 2
3 GBP/USD 3
4 AUD/JPY 4
5 EUR/JPY 5
6 MXN/JPY 7
7 EUR/USD 8
8 TRY/JPY 6
9 ZAR/JPY 9
10 NZD/JPY 10
11 GBP/AUD 12
12 AUD/USD 13
13 CNH/JPY 11
14 EUR/AUD 14
15 CAD/JPY 17
16 EUR/GBP 15
17 NZD/USD 16
18 USD/CAD 22
19 CHF/JPY 18
20 AUD/NZD 20
21 USD/CHF 19
22 EUR/TRY 23
23 SEK/JPY 28
24 USD/TRY 21
25 EUR/NZD 24
26 HKD/JPY 27
27 NOK/JPY 26
28 SGD/JPY 29
29 AUD/CAD 25

 

まとめ

この集計週は、全体的に値動きが無い中、トルコリラの変動が目立った。

トルコ情勢は、このまま軍事行動が終息に向かうかがポイントだろう。また、アメリカのトルコへの制裁は引き続き可能性が残っており、予断を許さない。

BrexitはEUが認める離脱延期の期間に注目が集まっている。近くEUが発表するとされているが、英議会の解散総選挙の可否にも影響するだけに、報道に注意したい。

今週は米国でFOMCが予定されている。また日銀も31日に金融政策決定会合の予定であり黒田総裁の会見内容はおさえておきたい。

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