
翌日のイベントをダイジェスト形式で手短にお伝えします。
※経済指標は、発表者の都合により日時が急きょ変更になる可能性もあります。
※市場コンセンサスは、時間経過とともに変わることがあります。
更新日時:2025年11月26日 19時00分
【11/27(木)】:野口日銀審議委員、発言ほか 2025年11月27日分 #外為ドキッ
・10:30 日本 野口日銀審議委員、発言
【前回】-- 【市場予想】--
ポイント:
植田総裁は利上げ判断について、10月会合時に「来春闘に向けた初動のモメンタム(勢い)を見たい」と述べていました。その後、11月25日に官邸で開かれた政労使会議で、経団連の筒井会長が「賃上げの力強いモメンタム(勢い)をさらに定着させたい」と発言したことで、利上げへのハードルが下がったように見えます。利上げのタイミングはデータ次第であり、確実なことは言えませんが、今回は日銀と政府の間で意思疎通が図られているように見受けられます。
こうした中、ハト派寄りとされる増日銀審議委員が「距離感としては近いところにいる」と指摘するなど、徐々に利上げの外堀が埋まりつつあります。さらに、ハト派とされる野口審議委員も12月利上げに前向きな発言をすれば、12月利上げ期待は一段と強まると見られ、同氏の発言は注目されています。
FX視点:
- 利上げの地均しとなるような発言が出てくれば、円高方向に反応すると見られます。
- 予利上げに慎重なスタンスが維持されれば、円安方向に反応すると見られますが、他の委員がタカ派トーンを強めているところもあり、円安反応は限定されそう。

※Bloombergのデータを基に作成
※米政府機関発表の指標は、米政府機関閉鎖による影響から発表されない可能性があります。
【11/28(金)】:カナダ 3QGDPほか 2025年11月28日分 #外為ドキッ
・22:30 カナダ 3QGDP(前期比年率)
【前回】-1.6% 【市場予想】0.5%
ポイント:
カナダの成長率は4~6月期に前期比年率で-1.6%と減速しました。米国の関税措置や貿易政策の不透明感が影響しています。今期は前期比年率で0.5%と、かろうじてプラス成長となる見込みですが、成長ペースは鈍い状況です。ただし前年比では1.2%と中銀の今年の予想とほぼ一致しているため、市場では一旦利下げサイクルが休止されるとの見方が優勢です。
もっとも、中銀は「見通しに変化があれば対応する」としているため、今回のGDPが見通しに影響を与えるかどうかが注目されます。なお、10月時点では25年の成長率見通しは1.2%、26年は1.1%、インフレ率見通しは25年が2.0%、26年は2.1%となっています。
FX視点:
- 予想を上回れば、中銀の利下げサイクル終了期待からカナダドルが上昇する可能性があります。
- 予想外にマイナス成長となれば、2四半期連続のマイナス成長となり、中銀の追加利下げ期待が強まり、カナダドルを押し下げる可能性があります。

※Bloombergのデータを基に作成
※米政府機関発表の指標は、米政府機関閉鎖による影響から発表されない可能性があります。
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