ドル円、155円を前に伸び悩む…米1月PPIの結果次第で米利下げ観測はさらに後退か
欧米時間のドル/円予想レンジ：153.300-155.500円
東京市場のドル/円は上昇一服の展開。日本株高などを背景に154.67円前後まで強含んだものの、前日の急伸で付けた154.80円前後を前に伸び悩みました。午後には米長期金利の低下が重しとなり154円を割り込む場面もありました。欧州市場でも上値は重く一時153.90円前後まで下値を切り下げました。
前日の米1月消費者物価指数（CPI）の結果を受けて、米金利先物市場では次の利下げは早くて9月との見方が優勢となっています。そうした中で、今夜は米新規失業保険申請件数や米1月生産者物価指数（PPI）が発表されます。改めて、米労働市場の底堅さやインフレの高止まりが示されるようだと利下げ観測がさらに後退してドル高の後押しとなりそうです。その場合、ドル/円は155円台への上昇を意識した相場展開となる可能性があるでしょう。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、終値で一目均衡表の雲下限を上抜けたことで三役逆転の売りシグナルは解消しました。心理的節目の155.00円を上抜けると持ち直しの動きを強めて雲上限（155.60円台）突破を視野に入れた値動きとなりそうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
2/13（木）
22:30☆米新規失業保険申請件数
22:30☆米1月生産者物価指数
26:00 ナーゲル独連銀総裁講演
27:00 米30年債入札（250億ドル）
----- コインベース・グローバル10-12月期決算
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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