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ドル/円、154円台へ持ち直す展開…貿易摩擦懸念による円買いは一服(NY市場の見通し)2024/11/26 #外為ドキッ

 

ドル/円、154円台へ持ち直す展開…貿易摩擦懸念による円買いは一服

欧米時間のドル/円予想レンジ:153.500-155.000円

東京市場のドル/円は、上値の重い展開。トランプ次期米大統領が中国、カナダ、メキシコに関税を課す考えを示すとドル買い主導で154.40円台に強含みました。しかし、貿易摩擦への警戒から次第にリスク回避ムードが広がる中で円買いに傾くと、午後には153.55円前後まで下落しました。その後は、米長期金利が上昇したことで欧州市場では154.20円台まで持ち直しました。

トランプ次期米大統領が中国に10%の追加関税、カナダとメキシコに25%の関税を課す考えを示しました。このことについてワシントン在米の中国大使館は「貿易戦争や関税戦争に勝者はいない」などと述べています。今後、中国側が対抗措置を検討していく可能性もあるため注意が必要です。他方で、今夜は25bp(0.25%ポイント)利下げを決定した11月米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が公表されます。米金利先物市場における12月会合での25bp利下げと据え置き(利下げ見送り)の見方が五分五分となっており、内容を受けて市場の見方に変化があればドル/円相場に影響を及ぼすでしょう。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、高値を切り下げる流れが続いていますが、153円台で下ヒゲを残すなど底堅い推移が続いています。前日に十字線が出現したこともあり方向感が定まりにくい状況です。引き続き154.00円を挟んだ相場展開となる可能性があります。

ドル円 日足チャート

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※☆は特に注目の材料

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uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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