【ユーロ円週間予想】上値トライの動きが継続。163円割れで終えた場合は下値リスクが点灯。162円割れの越週で一段の下落へ。
直近の日足は値幅の小さい陽線で続落を食い止めています。単体では上昇エネルギーの強いものではありませんが、３手前の陽線が揉み合いを上抜けて新たな上昇トレンド形成の流れに入っており、一呼吸置いた後で再度165円超えトライの可能性に繋げています。164.70-80，165.10-20に日足の上値抵抗がありますが、これらを上抜けて終えれば上値余地がもう一段拡がり易くなります。一方で、7/11に付けた直近高値175.42と8/5に付けた安値154.43との61.8％戻しが167.40近辺となることや、週足の上値抵抗も167.30-40に控えていることから、これをしっかり上抜けるほどの上昇にも繋がり難いと見ています。また、日足の下値抵抗が163.00±10銭にありますが、これを切り崩して終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクが点灯します。162.50-60，162.00-10の抵抗を全て下抜けて終えた場合は短期トレンドが変化して158～160円ゾーンの下値抵抗の強さを確認する動きが強まり易くなります。日足の上値抵抗は164.70-80，165.10-20，166.40-50，166.80-90に、下値抵抗は164.00-10，163.30-40、163.00±10銭、162.50-60にあります。21日移動平均線は162.50に位置しており、短期トレンドをサポート中ですが、120日、200日移動平均線は165.44と164.55に位置しており、中期トレンドは“ユーロ弱気”の流れを変えていません。
一方直近の週足は、陽線で切り返して上値余地を探る動きに繋げています。また、この陽線が163円台前半での揉み合いから上抜けた位置で終えており、一段の上昇の可能性が生じています。一方で、週足ベースで見た強い上値抵抗が167.30-40に控えていることや、中期トレンドがまだ弱い状態にあること、ユーロが対ドルで弱気の流れに入っていることから、急伸にも繋がり難く、続伸した場合でも強い上値抵抗を抜けられない可能性も高いと見ています。また、週足の下値抵抗が162.00-10にありますが、これを割り込んで越週した場合は、短期トレンドが変化して160円前後まで下落余地が拡がり易くなります。さらに158円を割り込んで越週した場合は、156.10-20の抵抗を切り崩しつつ一段の下落に繋がり易くなります。今週の週足ベースで見た上値抵抗は165.00-10，166.00-10，167.30-40に、下値抵抗は163.10-20，161.90-00，160.00-10にあります。31週移動平均線は165.33にあり、この下に張り込んだ状態ですが、62週線は162.44に位置しており、短期的な下値抵抗として働いています。
今週の戦略は、ユーロ買いは164.00-10で軽く買って163.60で浅めに一旦撤退するか、163.30-40の押し目待ちとします。この場合の損切りは162.80で撤退です。売りは今週いっぱい様子見か166.40-50まで引き付けて。損切りは167.00で撤退です。
上値は、164.70-80，165.10-20，165.80-90，166.40-50，166.80-90に強い抵抗がありますが、どこまでクリア出来るかトライする動きへ。下値は、164.00-10，163.70-80，163.30-40，163.00-10にやや強い抵抗がありますが、全て切り崩して163円台を割り込んで終えた場合は下値リスクがやや高くなります。162.50-60，162.00-10の抵抗を全て下抜けた場合は短期トレンドが変化して160円台トライへ。160.00-10近辺に週足ベースで見た強い下値抵抗がありますが、これを切り崩して越週するか158円も割り込んで終えた場合は155円方向への新たな下落リスクが生じます。
無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第 119 条により罰せられますのでご注意ください。尚、このレポートは情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。
