読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

FX/為替「ドル/円、一時157円台回復で介入警戒感も」 外為どっとコム トゥデイ 2024年5月24日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年5月24日8時20分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼23日(木)の為替相場
(1):日銀国債買入れオペは金額据え置き
(2):ユーロ圏PMIはマチマチの結果
(3):英製造業PMIは約2年振りの水準へ上昇
(4):米財務長官 為替介入をけん制
(5):米PMIを受けて157円台乗せ
(6):米早期利下げ観測が後退

▼23日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:月初来高値の更新は難しそう/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

23日(木)の為替相場

期間:23日(木)午前6時10分~24日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日銀国債買入れオペは金額据え置き

日銀は午前の金融調節(オペレーション)で長期国債の買い入れ金額を前回と同額に設定。一部に、円安対応で減額するとの観測があったことから据え置きの発表で円がやや売られた。

(2):ユーロ圏PMIはマチマチの結果

仏5月購買担当者景気指数(PMI)は製造業が46.7と市場予想(45.9)をやや上回ったものの、サービス業が49.4と予想(51.7)に反して低下。節目の50.0を割り込んだ。これを受けてユーロは下落したが、その後に発表された独5月PMIが製造業45.4、サービス業53.9といずれも予想(43.5、53.5)を上回ると反発した。なお、ユーロ圏5月PMIは製造業47.4、サービス業53.3と予想(46.1、53.6)に対してマチマチの結果となった。

(3):英製造業PMIは約2年振りの水準へ上昇

英5月PMIは製造業が51.3と市場予想(49.5)を上回り2022年7月以来の水準に上昇した一方、サービス業は52.9と予想(54.7)を下回り、2023年11月以来の水準に低下した。

(4):米財務長官 為替介入をけん制

イエレン米財務長官はG7財務相・中銀総裁会議に出席するために訪れたイタリアで「為替介入は稀であるべきであり、事前の伝達が必要」との見解をあらためて示した。

(5):米PMIを受けて157円台乗せ

米5月PMIは製造業50.9、サービス業54.8と揃って市場予想(49.9、51.2)を上回った。サービス業は2023年5月以来1年ぶりの高水準だった。これより前に発表された米新規失業保険申請件数は21.5万件と市場予想(22.0万件)を下回り、前週(22.3万件)から減少した。これらの経済指標の好結果を受けてドル/円は1日以来の157円台を回復した。

(6):米早期利下げ観測が後退

米経済指標に好結果が相次いだことを受けて連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測が後退。米長期金利が上昇したことでNYダウ平均が下げ幅を拡大するなど米株は軒並み下落した。株安を受けてクロス円で円を買い戻す動きが強まるとドル/円もやや反落したが、ドル買いも根強く下げ渋った。

23日(木)の株・債券・商品市場

<最新の株価指数CFDレートはこちら>

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

<外為注文情報はこちら>

【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:月初来高値の更新は難しそう

昨日のドル/円は一時157円台を回復して続伸。日銀が国債買い入れオペの金額を据え置くと円売りが先行。節目の157.00円を前に一旦は伸び悩んだが、5月購買担当者景気指数(PMI)など米経済指標に好結果が相次ぐとドル買い主導で157.19円前後まで上昇した。もっとも、直後に156円台半ばへと急落し、再び157円台へ急反発するなど値動きは不安定化。今月1日に政府・日銀が円買い介入を発動したと見られる水準(157.50円前後)に接近したことで介入警戒感が高まったようだ。
介入については、イタリアでG7財務相・中銀総裁会議が開催中で、イエレン米財務長官が「介入はまれであるべき」とあらためて述べたことも伝わった。このタイミングでの介入発動は困難と見られるだけに、あらためて上値余地を探る展開となってもおかしくないだろう。ただ、本日は米国の3連休を控えた週末となるためNY市場では動意が鈍る可能性もある。仮に上昇しても月初来高値(1日、157.98円前後)の更新は難しそうだ。

注目の経済指標:米耐久財受注

注目のイベント:ウォラーFRB理事発言

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。