【ドル円週間予想】“ドル強気”。上値余地を探る動き。
直近の日足は値幅が3円を超える大陽線で終えており、トレンドは非常に強い状態を維持しています。また、この足が155.00-10の日足の下値抵抗にも跳ね返されており、これを割り込んで終えない限り、下値余地が限られ易い状態です。一方でこの急伸で大きな上昇エネルギーを吐き出した状態にあるため、週初は一呼吸置く可能性が高く、上昇一服となりそうです。短期トレンドは155.50以下で終えた場合は“ニュートラル”な状態に戻しますが、155.00-10，154.60-70に強い下値抵抗が出来ており、154.30以下で終えない限り、トレンドは大きく変化しません。また、154.30以下で終えた場合でも150円を割り込んで終えない限り、調整下げの範囲内となります。一方上値も、1990年4月に付けた160.35の大天井が意識され、このラリーでは、これを大きく上抜けるのも難しいと見ています。ドル/円の一相場の値幅は通常のトレンドなら5～7円、強い場合は11～14円の傾向にありますが、3/8に付けた146.48を今回のトレンドの基点として、後者の場合を当てはめると157～160円となります。160円台乗せの可能性もありますが、短期的にはそろそろ目先天井に近いと見ています。一方で、一相場の終了時には相場が走ることも多く見受けられ、今回も一気に160円超えトライの動きが強まっておかしくありません。目先天井を確認するまでは値ごろ感からのドル売りは控えた方が良さそうです。日足の上値抵抗は158.40-50，158.90-00，159.30-40，160.00-10，160.30-40に、下値抵抗は157.70-80，157.20-30，156.30-40，155.60-70，155.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線は153.53，148.68，148.06に位置しており、短・中期トレンドは“ドル強気”の流れに変わりありません。
一方直近の週足は寄付き安値、高値引けの大陽線が出ており、4週連続の陽線引けとなりました。下値を急角度で切り上げる流れを維持しており、トレンドは非常に強い状態を保っています。直近の大陽線で大きな上昇エネルギーを吐き出した状態にあるので今週は一呼吸置く可能性がありますが、基調は上値追いの流れが継続すると見られます。値ごろ感ではすでに目先天井のターゲット圏内に入って来ましたが、日柄から見ると3月の上昇開始から7週間が経過しています。今回のようにトレンドが強い場合は8～9週間続伸する傾向が強いことから、今、来週いっぱいはこの流れが続く可能性があります。今週の週足ベースで見た上値抵抗は158.50-60，159.40-50，160.30-40に、下値抵抗は157.10-20，156.50-60，154.60-70にあります。154.60以下で越週した場合は短期トレンドが変化して調整下げ局面入りの可能性が生じます。この場合でも150円を割り込んで越週しない限り、短期トレンドは“弱気”に変化しません。31週、62週移動平均線は148.90と144.29に位置しており、中期トレンドをサポートしています。
今週の戦略は、ドル買いは147.10-20の押し目待ちとします。下値余地を146.90近辺まで見て置く必要があります。損切りは145.90で撤退です。売りは今週いっぱい様子見か160.00-10まで引きつけて。損切りは160.50で撤退です。
上値は、158.40-50，158.70-80，158.90-00，159.30-40，159.60-70，160.00-10，160.30-40に強い抵抗がありますが、どこまでクリア出来るかトライする動きへ。下値は、158.00-10，157.70-80に軽い抵抗が、157.20-30，156.90-00，156.50-60にやや強い抵抗が出来ており、下値余地が限られる展開が予想されますが、この下の156.00-10，155.50-60の抵抗を全て切り崩して終えた場合は“ニュートラル”な状態に戻します。さらに154.30以下で終えた場合は短期トレンドが変化して、調整下げ局面入りの可能性が生じます。
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