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ドル・円は下げ渋りか、日銀修正にらみ円買い先行も米インフレ再加速で

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は下げ渋りか、日銀修正にらみ円買い先行も米インフレ再加速で」
 13日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。春闘の集中回答を受け、日本銀行の緩和修正をにらみ円買い先行の見通し。ただ、米インフレ指標で再加速が示され、利下げ観測後退によりドルは買戻しが入り下げづらいだろう。
 注目された米2月消費者物価指数(CPI)は総合が前回と予想を上回り、コア指数は前回を下回ったものの予想より強い内容だった。前月比も含めインフレ再加速が示され、政策金利引き下げ期待は遠のいた。米10年債利回りの上昇を背景にドル買い地合いとなりユーロ・ドルは1.09ドル付近に軟化、ドル・円は短期的に148円台へ浮上。本日アジア市場は日本の賃金上昇で日銀の緩和修正を見込んだ円買いが強まった。この後の海外市場は日米金融政策がテーマ。春闘の集中回答を経て、来週の日銀金融政策決定会合での緩和修正に期待感が高まり円買いに振れやすい。ただ、政府はデフレ脱却宣言に慎重で、日銀の政策決定を前に過度な円買いは抑制されるだろう。一方、前日の堅調な米インフレ指標を受け、連邦準備制度理事会(FRB)の政策金利引き下げへの思惑は後退。米金利高・ドル高に振れればドル・円の下げは小幅にとどまりそうだ。

通貨別分析

 

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