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FX/為替「ドル/円、200日線割り込み4カ月半ぶり安値」 外為どっとコム トゥデイ 2023年12月15日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年12月15日8時50分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼14日(木)の為替相場
(1):豪雇用統計 労働参加率が過去最高
(2):4カ月ぶりの140円台
(3):BOEタカ派姿勢維持
(4):ECB 金利を据え置く
(5):米小売売上高は増加
(6):ラガルドECB総裁 「利下げの議論せず」

▼14日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:上値の重い展開が続きそう/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

14日(木)の為替相場


期間:14日(木)午前7時10分~15日(金)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪雇用統計 労働参加率が過去最高

豪11月雇用統計は新規雇用者数が6.15万人増と予想(1.15万人増)を大幅に上回った。失業率は3.9%(予想3.8%、前回3.7%)に悪化したが、労働参加率が過去最高の67.2%に上昇した。

(2):4カ月ぶりの140円台

ドル/円は7月31日以来、約4カ月半ぶりに141円台を割り込み140.96円前後まで下落。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で早期利下げ観測が強まったことを受け、時間外取引の米10年債利回りが4カ月ぶりに4.0%台を割り込んで低下する中、ドルが続落した。

(3):BOEタカ派姿勢維持

英中銀(BOE)は大方の予想通りに政策金利を5.25%に据え置いた。声明では、前回に続き「金融政策は長期にわたり制約的である必要がある」「インフレ圧力がさらに持続する証拠があれば一段の引き締めが必要になる」と表明した。同時に発表した金融政策委員(MPC)議事録では9人の委員のうち3人が25bp(0.25%ポイント)の利上げを主張して据え置きに反対票を投じたことが明らかになった。前日のFOMCとは対照的にBOEがタカ派姿勢を維持したとの見方からポンドが上昇した。

(4):ECB 金利を据え置く

欧州中銀(ECB)も予想通りに主要政策金利を4.50%に据え置いた。声明で「基調インフレは一段と緩和した」としながらも「主に単位労働コストの大幅な伸びにより、域内の物価圧力は依然として高い」として「金利は必要な限り、十分に制約的な水準に設定される」と改めて表明した。ECBも早期の利下げに関する手掛かりを示さなかったとしてユーロ買いが優勢となった。

(5):米小売売上高は増加

米11月小売売上高は前月比+0.3%と市場予想(-0.1%)に反して増加。自動車を除いた売上高も前月比+0.2%と予想(-0.1%)を上回った。同時に発表された米新規失業保険申請件数は20.2万件と予想(22.0万件)より少なかった。これらを受けてドル買いに傾いたものの、ユーロやポンドの上昇が続く中、相対的にドルの上値は重かった。

(6):ラガルドECB総裁 「利下げの議論せず」

ラガルドECB総裁は理事会後の会見で「インフレは2024年にさらに緩やかに鈍化する見通し」としつつも「決して警戒を緩めてはならない」とした上で「利下げについては全く議論しなかった」と述べた。

14日(木)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:上値の重い展開が続きそう

昨日のドル/円は一時140円台へと下落。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で早期利下げ観測が強まったことを受け、時間外取引の米10年債利回りが4カ月ぶりに4.0%の大台を割り込んで低下すると7月31日以来の安値となる140.96円前後まで下値を拡大した。その後、米11月小売売上高などが予想を上回ったことで142円台を回復する場面もあったが、ドル買いは続かなかった。欧州中銀(ECB)や英中銀(BOE)が早期の利下げ転換に否定的な姿勢を示したことでユーロやポンドが上昇する中、相対的にドルは軟調だった。ドル/円は中長期トレンドの要である200日移動平均線(142.50円台)を割り込んでクローズ。本日は週末を前にドルに買い戻しが入る可能性もあるが、日銀金融政策決定会合を来週に控えて円売りが強まることは考えにくい。ドル/円は本日も、上値の重い展開が続きそうだ。

注目の経済指標:米製造業PMI、サービス業PMI

注目のイベント:ウィリアムズNY連銀総裁講演

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※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

経済指標・イベントの結果について

主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。

経済指標カレンダー

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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