
メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。
作成日時 :2026年3月27日10時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
X(Twitter)@KandaTakuya
豪ドル/円(4時間足)

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
先週の豪ドル/円は中東懸念で110円台を割り込む
前週末21日にトランプ米大統領がイランのエネルギー施設への攻撃について、ホルムズ海峡を公開しなければ「48時間」以内に行うと表明。これを受けて23日はチャート上に下窓を開けて111円台前半でスタートしました。その後も、「有事のドル買い」で豪ドル安・米ドル高が進む中、豪ドル/円も為替介入への警戒感などを背景に円安のペースが鈍かったこともあって軟調に推移。25日に発表された豪2月消費者物価指数(CPI)は小幅に伸びが鈍化したものの、中東紛争が勃発する前のものとして市場の反応は限定的でした。26日には前日にイランが米国の停戦案を拒否したことで110円台を割り込んで続落。27日の東京市場では109.60円台まで下落する場面もありました。
今週の豪ドル/円の注目ポイントはRBA議事録
今週は31日に豪中銀(RBA)が利上げを決めた3月理事会の議事録を公表します。利上げが賛成5反対4の僅差で決まったことなどから、市場は次回5月理事会の追加利上げについて確信を持てずにいます。豪金利の利上げ織り込みは27日時点で7割弱。中東紛争の影響でエネルギー価格が上昇しているだけに、議事録でインフレ加速に強い懸念を示すようだと5月利上げを織り込む動きが強まる可能性があります。なお、ブロック総裁によれば、3月の利上げに反対した4人のメンバーは、利上げそのものに反対したのではなく「タイミング」の問題だったとのことです。したがって、中東紛争などを背景にインフレ懸念が一段と強まれば次の利上げには反対しない公算が大きいと言えるでしょう。今週の豪ドル/円は、利上げ期待を背景に反発する可能性がある反面、有事のドル買い(豪ドル売り)と介入警戒の円買いが強まれば続落リスクが高まることも考えられます。
今週の豪ドル/円の見通し
予想レンジ
108.500~111.500円
基調
不安定
今週の注目ポイント
☆3/31 RBA議事録
・主要国株価、国際商品価格
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。
