ドル/円、140円台で軟調…FOMCの焦点は追加利上げへの本気度!
東京市場のドル/円は小幅な値動き。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて動意は鈍く、140.80円台から141.10円台の狭いレンジでもみ合いました。
欧州市場に入ると、上値の重さから反落し141円を割り込みました。その後、欧州株が軟調なことから円買いが強まると一時140.27円前後まで軟化しています。
今夜のFOMCでは政策金利を25bp(0.25%ポイント)引き上げることが確実視されています。次回会合以降の追加利上げに関する手がかりが示されるかが焦点になるでしょう。一部には今回で利上げ打ち止めとの見方もあります。このため、FOMC声明やパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見から追加利上げに前向きな姿勢が窺えるようだとドル買いが強まりそうです。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、20日移動平均線が上値抵抗となる中でRSIが50ラインを割ったことで下落バイアスが強まっています。足元では6月高値から7月安値の下落幅に対する38.2%戻しの水準(140.22円前後)が意識され140.20円台で下げ止まっています。しかし、安値を更新する動きを見せると10日線が位置する139.80円台を視野に入れた展開も考えられます。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
7/26(水)
23:00 米6月新築住宅販売件数
27:00☆FOMC政策金利
27:30☆パウエルFRB議長記者会見
※☆は特に注目の材料
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今日の注目トピック
本日10時30分に豪4-6月期消費者物価指数(CPI)が発表されました。前年比が+6.0%で市場予想(+6.2%)以上に前回(+7.0%)から鈍化したことで、豪中銀(RBA)による利上げ再開観測が後退すると豪ドル売りが強まりました。豪ドル/円は約60銭急落し94.94円前後まで下値を拡大しました。8月1日のRBA理事会前のイベントとして7月28日の豪6月小売売上高に注目しておきましょう。
さて、今夜のメインイベントはFOMCです。注目点を動画にてわかりやすく解説していますので参考にしてください。
「年内合計50bp利上げへの本気度」はいかに、声明やパウエルFRB議長会見に要注目
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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