「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
目次
今日のドル円 トレードシナリオ
テクニカル分析で環境認識
①日足:まだ調整下落か?・・・10日、20日移動平均線が下向きとなりデットクロスとなる可能性が出てきました。3月安値(129.65円前後)を起点としたトレンドライン(139.00円付近)が下値支持となるかに注目です。
②4時間足:下落基調・・・10・20・80本移動平均線が下向きで足元では下落優位な展開が続いています。
トレード方針:メインは戻り売り
④相場展開の予想・・・強い下値支持として意識されていた140円を割り込んだことでさらに下落優位な状況になっています。ただ、138円台は6月上旬のレンジ下限であり同水準で反発の可能性もあるため見極めが必要です。
④トレードタイミング・・・以下60分足チャート(図1)を見ると10、20本移動平均線が上値抵抗と意識されています。その流れが続くと見て移動平均線を抵抗に反落するポイントが戻り売りのタイミングとなりそうです。また、図2の高機能チャートを見ると139.60円台に売り指値が多く入っていることから10本移動平均線が位置する139.60-70円での戻り売り、もしくは140.00円前後での戻り売りが有効となりそうです。
ドル/円 60分足 ネオチャート(図1)
ドル/円 5分足 高機能チャート 外為注文情報追加(図2)
https://www.gaitame.com/markets/chart/advanced/
注目経済指標・イベント
⑤ポイント解説・・・本日は、米6月消費者物価指数(CPI)に注目が集まります。足元のドル/円は、米インフレの鈍化が予想されていることからドル売りが強まっています。そうした中で、市場予想は前年比が+3.1%と前回(+4.0%)から大幅に鈍化すると見られています。万一、市場予想を下回ると138円台で下値模索となる可能性もあります。そのため、指標発表前後の取引は控えて、方向感が定まるまで待つことを意識しておきましょう。
7/12(水)
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
21:30 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
21:30☆米6月消費者物価指数
22:45 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁講演
23:00☆カナダ中銀政策金利
23:30 EIA週間原油在庫統計
26:00 ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
26:00 米10年債入札(320億ドル)
27:00 米地区連銀経済報告
29:00 メスター米クリーブランド連銀総裁講演
----- NATO首脳会議
※☆は特に注目の材料
動画で注目ポイントを解説
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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