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NZドル/円 見通し「当面の注目ポイントは19日のNZ4-6月期CPI」注目の高金利通貨 7月12日号

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執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也

NZドル/円(日足)

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照

直近1週間のポイント

・日銀YCC修正観測で円全面高
・NZ中銀は金利据え置きも高金利維持を示唆
・NZドルは対ドルで1カ月ぶり高値

「足元のNZドル/円は1カ月ぶり安値へと下落」

7日に発表された日本の5月勤労統計で賃金上昇率が予想を大幅に上回ったことなどから、日銀が7月末の金融政策決定会合でイールドカーブ・コントロール(YCC)の修正に動くとの観測が強まりました。円が全面的に上昇する中、NZドル/円は6日に88円台に下落。10日には87円台、11日には86円台と断続的に下値を切り下げ、12日にはNZ中銀の政策金利据え置きを受けて6月14日以来の86.51円前後まで下落する場面もありました。ただ、5.50%に達した政策金利について、中銀が「しばらく高水準にとどまる」との見通しを示したことで早期利下げの思惑が後退するとNZドルに買戻しが入り、一時87円台を回復。なお、足元のドル安基調もあってこの日のNZドル/米ドルは6月16日以来の0.6240ドル前後まで上昇しました。

「目先のNZドル/円の注目ポイントはCPI」

市場は、12日のNZ中銀声明を受けて、少なくとも来年半ばまでは政策金利が5.50%にとどまるとの見方を強めています。そうした中で、19日に発表されるNZ4-6月期消費者物価指数(CPI)に注目が集まっています。1-3月期の前年比+6.7%から伸びがどこまで鈍化するかが焦点です。これまでの大幅利上げによってNZの国内総生産(GDP)は2四半期連続で前期比マイナスとなっており、中銀は4-6月期もマイナス成長を見込んでいます。そうした中でインフレが大幅に鈍化するようだと、市場では中銀が早期に利下げに転じるとの思惑が浮上する可能性もあるでしょう。高金利通貨のNZドルは、中銀の政策金利動向に対する市場の見方が値動きのカギとなりそうです。

当面のNZドル/円の見通し

予想レンジ
84.000円~88.500円

基調
下値警戒


来週までの注目ポイント
・7/19 ☆NZ4-6月期CPI
・主要国株価、国際商品価格

NZドル/円(NZD/JPY) 為替チャート・FXチャート はこちら

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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