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主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2023年1月18日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼17日(火)の為替相場
(1):中国10-12月期GDP 市場予想を上回る
(2):英12月雇用統計発表
(3):独1月ZEW景気期待指数 11カ月ぶりのプラス
(4):米1月NY連銀製造業景気指数 2020年5月以来の低水準
(5):3月のECB理事会で利上げ幅縮小の可能性
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:日銀の決定次第で激しい値動きに/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
17日(火)の為替相場
期間:17日(火)午前7時10分~18日(水)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):中国10-12月期GDP 市場予想を上回る
中国10-12月期国内総生産(GDP)は前年比+2.9%と7-9月期の+3.9%から減速したが、市場予想(+1.6%)は上回った。これにより2022年通年のGDP成長率は+3.0%となり、「ゼロコロナ」政策の影響で政府目標の+5.5%を大きく下回った。
(2):英12月雇用統計発表
英12月失業率は4.0%(前回3.9%)、同失業保険申請件数は1.97万件増(前回1.61万件増)だった。国際労働機関(ILO)基準の英9-11月失業率は3.7%と予想に一致。9-11月の週平均賃金は前年比+6.4%で市場予想(+6.2%)を上回る伸びとなった。
(3):独1月ZEW景気期待指数 11カ月ぶりのプラス
独1月ZEW景気期待指数は+16.9と市場予想(-15.0)を上回り前月(-23.3)から大幅に上昇した。プラスは、ロシアによるウクライナ侵攻が始まった2022年2月以来11カ月ぶり。ZEWは、エネルギー市場の改善とドイツ政府のエネルギー支援策が特に寄与したと指摘。インフレが緩和するとの見方で消費関連セクターに対する期待が広がったほか、中国の新型コロナウイルス規制解除で輸出セクターやエネルギー集約型セクターの見通しが改善したとの見解を示した。
(4):米1月NY連銀製造業景気指数 2020年5月以来の低水準
米1月NY連銀製造業景気指数は-32.9と予想(-8.7)を下回り前月(-11.2)から低下。2020年5月以来の低水準となった。新規受注と出荷に関する指数が特に落ち込んだ。
(5):3月のECB理事会で利上げ幅縮小の可能性
「欧州中銀(ECB)は2月に50bp(0.50%ポイント)の利上げを実施する公算が大きいが、3月は利上げ幅を25bpとする案に支持が集まりつつある」とする関係者の話が伝わるとユーロが下落した。
17日(火)の株・債券・商品市場
ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し:日銀の決定次第で激しい値動きに
昨日のドル/円は上値の重い展開。129円台前半へと強含む場面もあったが、日銀が大規模緩和の追加修正に動くとの観測がくすぶる中、127.99円前後まで反落した。NY市場の終値は0.3%安の128.17円前後だった。
本日は日銀金融政策決定会合の結果次第で上下ともに大きく値が振れることになりそうだ。現状維持なら短期筋の買戻し主導で急伸する公算が大きい。上値のメドは節目の130.00円となろう。一方、イールドカーブ・コントロール(YCC)の許容変動幅の再拡大など追加修正が決まれば、改めて円買いが勢いづく可能性が高い。昨年5月安値の126.36円前後を下抜ければ一気に125円台に差し込むことも考えられる。
日銀が政策を発表すると見られる正午前後と、黒田総裁の会見が行われる15時半から16時半頃は、激しい値動きが予想されるため注意が必要だろう。
注目の経済指標:日銀金融政策決定会合
注目のイベント:黒田日銀総裁会見
※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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