読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

FX/為替「日銀後の円安を見込むも138.10の壁は厚い」 外為どっとコム トゥデイ 2022年12月20日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年12月20日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼19日(月)の為替相場
(1):クロス円 窓開けスタート
(2):政府・日銀の共同声明改定報道を否定
(3):独Ifo企業景況感指数 予想を上回る
(4):フィキシング前後の荒い値動き

▼19日(月)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:日銀の動向に注目/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

19日(月)の為替相場

期間:19日(月)午前7時00分~20日(火)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):クロス円 窓開けスタート

週末17日に「2%物価上昇目標の見直し検討、政府日銀、初の共同声明改定へ」と報じられたことから、大規模緩和の修正観測が広がると取引開始から円買いが強まった。ドル/円は取引開始直後に135.70円台へ下落した他、クロス円も前週末の終値から下落してスタートした。

(2):政府・日銀の共同声明改定報道を否定

松野官房長官は政府・日銀の共同声明改定報道について「そのような方針を固めた事実はない」と否定。「日銀には引き続き政府と連携して物価目標実現に向けて努力を期待する」と発言。これを受け、ドル/円やクロス円は反発した。

(3):独Ifo企業景況感指数 予想を上回る

独12月Ifo企業景況感指数は88.6と予想(87.5)を上回り、前月(86.4)から上昇した。独Ifo経済研究所は「ドイツ経済の市場心理は大幅に明るくなった」との見解を示した。これ以前には、デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁が「これまでの利上げは不十分」と発言し、50bp(0.50%ポイント)の利上げを継続する姿勢を強調した。これらを受けてユーロは強含んだ。

(4):フィキシング前後の荒い値動き

米12月NAHB住宅市場指数は31と、市場予想(34)を下回り前月(33)から低下した。その後、ロンドン16時(日本時間25時)のロンドンフィキシングに向けたドル買い観測が強まるとドル/円は137円台を回復。ユーロやポンドに対してもドルが買われたため、ユーロ/円やポンド円は一時弱含んだが、一巡後は急速にユーロやポンドが買い戻された。クリスマス休暇を控えた薄商いの中、フィキシングの前後でフロー主導の荒い値動きとなった。

19日(月)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

<外為注文情報はこちら>

【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:日銀の動向に注目

昨日のドル/円は終値ベースで約0.1%の小幅高。政府・日銀が共同声明の改定を検討する方針と伝わり、大規模緩和の修正観測が広がると135.70円台まで下落したが、松野官房長官がこれを否定すると反発した。欧米市場では米長期金利の上昇を背景に137円台を回復する場面もあった。底堅い動きではあったが、日足ベースで前日の陰線を埋めるまでには至らず上値の重さも残った。

本日は日銀が金融政策を発表し、黒田総裁が会見を行う。昨日の観測報道もあって日銀の動向に注目が集まっているが、黒田総裁が共同声明の改定や大規模緩和の修正について肯定的な考えを示す可能性はきわめて低いだろう。仮に、政府と日銀が共同声明の改定を模索するとしても、それは黒田総裁が退任する4月以降のことだ。現時点で黒田総裁に問いただしても明確な回答が得られるとは思えない。日銀の政策変更を期待する一部の参加者にとって今回の会合は期待外れに終わる公算が大きく、総裁の会見後は円が売られやすくなりそうだ。とはいえ、今月のレンジ上限である138.10円台を上抜けるほどのインパクトはないだろう。

注目の経済指標:日銀金融政策決定会合

注目のイベント:黒田日銀総裁会見

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。