FX/為替「ドル/円、堅調地合いを維持」 外為どっとコム トゥデイ 2022年11月18日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年11月18日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼17日(木)の為替相場
(1):日本15カ月連続の貿易赤字
(2):豪雇用統計 好結果も豪ドル伸び悩み
(3):英秋季財政報告を発表
(4):米要人によるタカ派発言
(5):米新規失業保険申請件数 予想を下回る

▼17日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:堅調地合いを維持/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

17日(木)の為替相場

期間:17日(木)午前7時10分~18日(金)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日本15カ月連続の貿易赤字

日本10月貿易収支(通関ベース)は2兆1623億円の赤字となり、赤字額は市場予想(1兆6200億円)以上に膨らんだ。赤字は15カ月連続で、エネルギー価格の高騰や円安の進行が影響した。

(2):豪雇用統計 好結果も豪ドル伸び悩み

豪10月雇用統計は、新規雇用者数が3.22万人増となり、予想(1.50万人増)を上回った。失業率は3.4%と予想(3.5%)を下回り、7月に記録した1974年以来の低水準に並んだ。労働参加率は66.5%と、予想(66.6%)に届かなかった。好結果であったものの、中国で新型コロナウイルスの感染が再拡大していることが重しとなり豪ドルは伸び悩んだ。

(3):英秋季財政報告を発表

英政府は延期していた秋季財政報告を発表。増税と歳出削減を盛り込んだ内容となった。また、英予算責任局(OBR)は2023年の国内総生産(GDP)成長率予測を-1.4%とし、3月時点の+1.8%から大幅に下方修正した。これを受け英国の景気悪化への懸念が強まりポンド売りが一時優勢となった。

(4):米要人によるタカ派発言

ブラード米セントルイス連銀総裁は「米連邦準備制度理事会(FRB)の政策金利はまだ十分なレベルに達していない」とし、利上げの最終到達点(ターミナルレート)について5.00-7.00%程度になる可能性があると指摘。タカ派発言を受け、米長期金利が上昇する中、ドル/円も上値を伸ばした。

(5):米新規失業保険申請件数 予想を下回る

米10月住宅着工件数は年率換算142.5万件と予想(141.0万件)を上回った。同建設許可件数も152.6万件と予想(151.4万件)を上回った。同時に発表された米新規失業保険申請件数は22.2万件と予想(22.8万件)を下回り、前週(22.6万件)から改善した。

17日(木)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:堅調地合いを維持

昨日のドル/円は終値ベースで約0.4%上昇。前日に続き138円台後半で下げ渋ると、140円台へと切り返した。米連邦準備制度理事会(FRB)当局者のタカ派発言を受けて米長期金利が上昇する中、140.73円前後まで上値を伸ばす場面もあった。

セントルイス連銀のブラード総裁は、政策金利を「最低でも5-5.25%に引き上げるべきだ」と発言。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁も「一連の利上げの終着点にはまだ至っていない」と述べて利上げ継続の必要性を強調した。米10月消費者物価指数(CPI)の発表後に市場で広がったFRBの早期利上げ停止観測が後退しつつあり、それとともにドルは底堅さを増している。

本日のドル/円は、米感謝祭ウイークを控えた週末とあって大きく上伸する展開は想定しにくいが、堅調地合いは維持する公算だ。なお、本日はアジア時間にパウエルFRB議長の講演が予定されているが、シカゴ連銀総裁の送別イベントでのスピーチと見られ、金融政策に関する発言は行わない可能性が高い。

注目の経済指標:米10月中古住宅販売件数

注目のイベント:パウエルFRB議長講演

※時間は日本時間での表示になります。
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※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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