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FX/為替予想「南ア・ランド、計画停電拡大はネガティブ要因。それでもランドは底堅い」FXつみたて通信 南アフリカ ランド/円編 2022年6月29日

FXつみたて通信 南アフリカ ランド/円

買いどき?指数は南アフリカ ランド/円の上昇・下落のパワーを視覚化したものです。ミニマム(MIN)はポジション保有は慎重に、マックス(MAX)はポジション保有の好機、を表しています。現況のマーケットを俯瞰しての分析であり、投資の判断はご自身でおこなっていただけます様、お願いいたします。

高金利通貨である南アフリカ ランドについて、中長期にわたり買いポジションを保有する視点で、現在を分析します。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka

目次

南アフリカ ランド/円 上昇・下落のパワーバランス

南アフリカ ランド/円をトレードするうえで重要となる経済指標やイベントを個別に点検します。

5月19日のSARB(南ア準備銀行)金融政策会合で市場予想通り0.50%の利上げを実施し政策金利を4.75%へ。今後も利上げ継続予想。次回は7月21日発表予定。

南アフリカの貿易収支は中国のロックダウンで減少も黒字維持

4月の南アフリカ・貿易収支は155億ランドと前月より大幅減。4月は中国の複数主要都市でのロックダウンの影響が大きかったようだ。3月分は459億ランドから472億ランドに上方修正。ウクライナ情勢の悪化で金やプラチナ、パラジウムと言った南アフリカ産出資源の価格上昇が支え。5月分は6月30日発表予定。

南アフリカの消費者物価指数は中銀目標のほぼ上限まで上昇

5月の南アフリカ・消費者物価指数は前年比+6.5%。ついに南アフリカ中銀の目標値(3%~6%)のを上抜けた。このことから利上げ幅拡大の可能性が出てきた。これ以上インフレが高進すると国内経済には悪影響。

南アフリカの小売売上高は予想されていたほど悪化していない

2022年4月分では前月比-0.2%と予想(-1.3%)ほど悪化していなかった。一方で、洪水の影響などから-0.3%だった3月分は+0.8%に上方修正された。

南アフリカのGDPは2期連続プラス成長中。だが、来期はマイナス?

6月7日に発表された南アフリカ2022年第1四半期国内総生産(GDP)は前期比+1.9%と2期連続のプラスとなった。ただし、第2四半期はウクライナ情勢の悪化によるインフレ加速や洪水被害によりマイナスに落ち込むことが予想されている。

南アフリカランドには電力供給や高失業率、大統領のスキャンダルと懸念は色々ある

①国営電力会社エスコムによる、計画停電は続いている。それどころか賃金交渉の行き詰まりから労働者が違法な抗議活動を開始。この影響から過去2年間で最大級の計画停電が実施された。引き続き電力不足が国内経済回復の足枷となる。
②失業率は2022年1四半期で34.5%と前期(35.3%)からは改善したが、依然として高水準。南アフリカ経済の足枷。
③ラマポーザ大統領が所有する商業狩猟農場内の大統領邸に2年前に強盗が入った事件に関して、その後の対応に違法行為があったのでは?との疑惑が発覚。12月に迫った与党の党首選にも影響を与えそうだ。

パワーバランス まとめ

インフレの上昇を抑えるためにSARBは4会合連続で利上げを行ったが、インフレは中銀目標(3~6%)をついに上抜けた。そのため、SARBが次回会合で行う追加利上げ幅が、市場予想を上回る可能性も出てきた。高失業率は引き続き悩みの種。GDPは2期連続でプラス成長となったが、計画停電の拡大や大統領の求心力低下などここへきて更なる問題が出てきている。

南アフリカ ランド/円、いまが買いどき?

南アフリカランドの買いどき指数は70%

SARBは5月19日に利上げを行ったものの、インフレ率はついに中銀目標レンジを上回った。これにより市場が予想している追加利上げを上回る利上げ幅となる可能性が出てきた。電力不足が国内経済の足枷となっており日銀が金融緩和継続を表明していることで円安圧力がかかりやすい。

買いどき?指数は南アフリカ ランド/円の上昇・下落のパワーを視覚化したものです。ミニマム(MIN)はポジション保有は慎重に、マックス(MAX)はポジション保有の好機、を表しています。現況のマーケットを俯瞰しての分析であり、投資の判断はご自身でおこなっていただけます様、お願いいたします。

 

経済指標予定

6月30日 21:00 5月貿易収支

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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