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FX/為替「ドル/円、20年ぶり高値でひとまず達成感」 外為トゥデイ 2022年4月14日号

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年4月14日9時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼13日(水)の為替相場
(1):英CPI 30年ぶりの高水準
(2):ドル/円 20年ぶりに126円台へと上昇
(3):米PPI 過去最大の伸び記録
(4):ドル軟化 欧州通貨には買い

▼13日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:動意の薄い展開か/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

13日(水)の為替相場

f:id:gaitamesk:20220414093141p:plain期間:13日(水)午前6時10分~14日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):英CPI 30年ぶりの高水準

英3月消費者物価指数(CPI)は前年比+7.0%と予想(+6.7%)を上回り前月(+6.2%)から伸びが加速。1992年3月以来、30年ぶりの高水準となった。食品、エネルギー、酒類、たばこ価格を除いたコアCPIも前年比+5.7へ加速した(予想+5.3%)。ドル高・円安が進む中、ポンドは英CPIに大きな反応を示さず、対円では上昇したが対ドルでは下落した。

(2):ドル/円 20年ぶりに126円台へと上昇

ドル/円は2015年高値の125.86円前後を上抜けた事で上昇に弾みが付き2002年以来20年ぶりに126円台へと上伸。米長期金利の上昇や日経平均株価の大幅高に加え、黒田日銀総裁が「現在の金融緩和を粘り強く続ける」と発言した事が手掛かりとなった。なお、鈴木財務相はその後、「為替の急な変動は『大きな問題』である」などと発言。「急速な変動は望ましくない」とした午前中の発言に比べ、円安けん制のトーンをいくぶん強めた。

(3):米PPI 過去最大の伸び記録

米3月生産者物価指数(PPI)は前年比+11.2%と市場予想(+10.6%)を上回り、過去最大の伸びを記録。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPPIも前年比+9.2%に加速し、予想(+8.4%)を大幅に上回った。これを受けて一時上昇した米長期金利はその後低下に転じた。前日の3月消費者物価指数(CPI)を受けて市場に広がったインフレピークアウト観測に変化はなかった。

(4):ドル軟化 欧州通貨には買い

米長期金利の低下を好感して米国株が上昇する中、為替市場ではドルが軟化。15日からのイースター休暇を前にした持ち高調整も相まってドル/円は125.37円付近まで下落した。一方、欧州通貨には買いが入り、ユーロやポンドが対ドルで反発。ユーロ/円やポンド/円も上昇した。

13日(水)の株・債券・商品市場

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外為注文情報

<外為注文情報はこちら>

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【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

本日の見通し

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ドル/円の見通し:動意の薄い展開か

昨日のドル/円は、約20年ぶりに一時126円台へと上昇。日米金融政策の方向性の違いを意識したドル買い・円売りが強まると、2002年5月以来の高値となる126.32円前後まで上値を伸ばした。欧州市場序盤、「黒田シーリング」とされた125.86円前後の上値抵抗を突破した事で上昇に弾みが付いた。ただ、その後はイースター休暇を前にした欧米勢の持ち高調整などで上げ幅を縮小。NY市場では米長期金利の低下とともに125.30円台へ押し戻される場面もあった。クローズにかけて125円台後半へと持ち直したとはいえ、明日15日からのイースター休暇を前に上値追及ムードはひとまず後退した模様だ。

本日は、豪3月雇用統計や欧州中銀(ECB)理事会に市場の関心が向かっており、豪ドルやユーロが主役の相場展開となる公算が大きい。この点からもドル/円の動意は一時的に限られそうだ。

注目の経済指標

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注目のイベント

f:id:gaitamesk:20220414082130p:plain※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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