目次
▼21日（月）の為替相場
（１）：米ロ首脳会談について
（２）：独・ユーロ圏PMI 発表
（３）：英PMI 予想上回る
（４）：ウクライナ東部の2地域 ロシアが独立承認
21日（月）の為替相場
期間：21日（月）午前7時00分～22日（火）午前6時55分 ※チャートは30分足（日本時間表示） 出所：外為どっとコム
（１）：米ロ首脳会談について
米国とロシアはマクロン仏大統領の提案を受け入れ、原則として首脳会談を開催する事で合意したと仏政府が発表。米ホワイトハウスは、24日の外相会談と同様に、ロシアがウクライナに侵攻しない事が首脳会談を開催する条件とした。ただ、その後ロシア大統領府（クレムリン）は、米ロ首脳会談について「まだ具体的な計画はない」とのコメントを発表した。
（２）：独・ユーロ圏PMI 発表
独2月製造業PMI・速報値は58.5と予想（59.8）を下回ったが、独2月サービス業PMI・速報値は56.6と予想（53.1）を上回った。その後に発表された、ユーロ圏2月製造業PMI・速報値は58.4（予想58.7）、ユーロ圏2月サービス業PMI・速報値は55.8（予想52.1）であった。
（３）：英PMI 予想上回る
英2月製造業PMI・速報値は57.3と予想（57.0）を上回り、同サービス業PMI・速報値も60.8と予想（55.5）以上に上昇した。
（４）：ウクライナ東部の2地域 ロシアが独立承認
ロシア・クレムリンはウクライナ東部の親ロシア派が実効支配する2地域を独立国家として正式に承認する予定だと発表。その後、ロシアは国家安全保障会議を開きウクライナ東部の「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の独立を承認した。これを受けて欧米がプーチン・ロシア大統領に対する非難声明を即座に発表。欧州委員会（EU）は「国際法およびミンスク合意のあからさまな違反だ」とした。米政府はウクライナ東部地域への経済制裁を大統領令として発動する考えを表明した上で「ロシアのあからさまな国際公約違反に関連する追加措置もまもなく発表する」とした。
21日（月）の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し：円買いとドル買いの綱引き
昨日のドル/円相場はじり安の展開となり、今月3日以来の安値となる114.72円前後まで下落した。ウクライナ情勢を巡り、米ロが首脳会談の開催で原則合意したと伝わると115.12円前後まで強含んだが、ロシアのウクライナ侵攻に対する懸念は拭えず失速。NYタイム終盤には、親ロシア派が支配するウクライナ東部の2地域の独立をプーチン・ロシア大統領が承認した事で、西側との対立が一層深まるとの懸念が広がった。米国はすでにウクライナ親ロ地域への経済制裁を発動する構えを示しており、本日も市場心理の悪化は避けられそうにない。
こうした中では円買いとドル買いの綱引きになりやすいが、ユーロ/円などのクロス円に対する下落圧力の大きさを考えると円買いがやや優勢となりそうだ。ドル/円は上値の重い展開が見込まれ、日足一目均衡表の雲下限（114.44円前後）や100日移動平均線（114.28円前後）をメドに下値を探る可能性もあろう。
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