目次
▼5日(金)の為替相場
(1):RBA 金融政策報告を発表
(2):ユーロ圏小売売上高 予想を下回る
(3):米雇用統計 ドルは一時強含み
(4):米10年債利回り低下、NYダウ平均最高値更新
5日(金)の為替相場
期間:5日(金)午前6時10分~6日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):RBA 金融政策報告を発表
豪中銀(RBA)は四半期に一度の金融政策報告を発表。豪州経済が中心シナリオに沿った動きとなれば、2023年末までに賃金の伸びは3%前後に達し、基調インフレは7年間で初めて2-3%の目標レンジ中央値に到達するとの見通しを示した。その上で、「その時点の景気の軌道次第だが、2024年の最初の利上げと整合的であり得ると判断している」とした。また、賃金上昇率とインフレが中心シナリオより高い場合には2023年の利上げの正当な理由になるとした一方、最新のデータと予測は2022年の利上げを正当化しないと表明して市場の早期利上げ観測をけん制した。これを受けて豪ドルは下落した。
(2):ユーロ圏小売売上高 予想を下回る
ユーロ圏9月小売売上高は前月比-0.3%と予想(+0.2%)を下回った。ただ、8月分は前月比0.3%から+1.0%に大きく上方修正された。これより前に発表された独9月鉱工業生産は、前月比-1.1%と予想(+1.0%)に反して落ち込んだが、こちらも8月分は-4.0%から-3.5%へと上方修正された。
(3):米雇用統計 ドルは一時強含み
米10月雇用統計は、非農業部門雇用者数が53.1万人増と予想(45.0万人増)を上回る伸びとなった。失業率も4.6%と前月から0.2%ポイント低下して予想(4.7%)を下回った。ただ、労働力人口に占める働く意欲を持つ人の割合である労働参加率は61.6%にとどまった(予想61.7%、前月61.6%)。なお、平均時給(時間当たり賃金)は前月比+0.4%、前年比+4.9%と予想通りの伸び率だった。これを受けてドルは一時強含んだが、米長期金利が低下に転じるとドルも売り優勢に傾いた。
(4):米10年債利回り低下、NYダウ平均最高値更新
米10月雇用統計は、米連邦準備制度理事会(FRB)が早期利上げに前向きになるほど強い内容ではなかったと受け止められた模様で米10年債利回りが低下した一方、NYダウ平均は過去最高値を更新して上昇。ドル/円は113円台前半へと弱含んだ一方、クロス円は底堅さを保った。
5日(金)の株・債券・商品市場
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【情報提供:外為どっとコム】
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本日の見通し
ドル/円の見通し:低下余地は小さく底堅い
5日のドル/円は113円台前半へと反落。米10月雇用統計の好結果を受けて一時114.02円前後まで強含んだものの、米長期金利が低下に転じるとドル売りが優勢となり113.30円前後へと下落した。米10月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想以上に増加するなど良好だったが、米連邦準備制度理事会(FRB)が早期利上げに傾くほどの強い内容ではなかったと受け止められたようだ。ただし、米10月の時間当たり賃金(平均時給)は前年比で8カ月ぶりの高い伸びを示しており、米企業は人材確保のために報酬を引き上げている模様。労働者不足による賃金上昇がインフレ高進に繋がるリスクを無視する事は出来ないだろう。
そうした中で米長期金利の低下余地は小さいと考えられる事から、本日のドル/円は底堅い推移が見込まれる。なお、本日のNY市場ではパウエルFRB議長以下、FRB高官の発言機会が多い。インフレに対するFRBのスタンスに改めて注目したい。
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