
翌日のイベントをダイジェスト形式で手短にお伝えします。
※経済指標は、発表者の都合により日時が急きょ変更になる可能性もあります。※市場コンセンサスは、時間経過とともに変わることがあります。
更新日時:2026年3月12日 19時00分
カナダ雇用統計(2月)|21:30発表
カナダの雇用統計は、景気の強弱を最も端的に示す重要指標であり、カナダドル(CAD)の値動きに大きな影響を与えます。特に新規雇用者数と失業率は同時に発表されるため、市場は両者の組み合わせから労働市場の実態を読み取ろうとします。
■ 発表数値の確認
新規雇用者数
前回:-24,800
予想:10,000
前回は大幅な雇用減少となり景気減速が意識されましたが、今回はプラス転換が予想されており、労働市場の持ち直しが示されるかが焦点です。
失業率
前回:6.5%
予想:6.6%
小幅な悪化が見込まれており、労働市場の緩みが続くかどうかが注目されています。
■ 注目ポイント
今回のカナダ雇用統計では、まず新規雇用者数がプラスに戻るかどうかが大きな焦点となります。前回は大幅な雇用減少が発生したため、予想どおり雇用が増加すれば、労働市場が再び強さを取り戻しつつあるとの評価につながり、カナダドルが買われやすくなります。
一方で、失業率は小幅な悪化が予想されており、労働市場の緩みが続くかどうかが注目されます。前回は、悪天候や米国関税の影響(特にオンタリオ州の製造業)などで、「求職活動そのものを諦めて労働市場から退出した人」が急増したため、計算上、見かけの失業率が下がったに過ぎません。
今回、前回求職活動を休止した人々が再び労働市場に戻ってくると見られ、雇用がプラス(1万人増)に戻る一方で失業率が上昇するという「ミックス」な予想が優勢なようです。
■ FX視点
- 強い結果(雇用増・失業率改善) CAD買いが優勢となり、USD/CADは下落しやすい
- 弱い結果(雇用減・失業率悪化) CAD売りが出て、USD/CADは上昇しやすい
- ミックス(片方強い・片方弱い) 方向感が出にくく、反応は限定的になりやすい
アメリカ 1月コアPCE価格指数(前年比)|21:30発表
コアPCE(個人消費支出)価格指数は、FRBが最も重視するインフレ指標で、金融政策の方向性を判断するうえで極めて重要なデータです。食品とエネルギーを除いたコア指数は、基調的なインフレ動向をより正確に示すため、ドル相場や米金利の反応に直結します。
■ 発表数値の確認
1月コアPCE価格指数(前年比)
前回:3.0%
予想:3.1%
市場予想は小幅な上昇で、インフレが再び強まりつつあるのか、それとも一時的な変動にとどまるのかが注目されています。FRBの目標である2%には依然として距離があり、基調インフレの粘着性が意識されやすい局面です。
■ 注目ポイント
今回のコアPCEでは、インフレの基調が再加速していないかどうかが最大の焦点となります。予想どおり3.1%に上昇する場合、インフレの鈍化ペースが鈍っている可能性が意識され、FRBの利下げ開始時期が後ずれするとの見方が強まりやすくなります。
一方で、予想を下回る結果となれば、インフレ鈍化の流れが維持されているとの評価につながり、利下げ観測が再び高まりやすくなります。特にコア指数はFRBが政策判断の基準として最も重視するため、総合PCEよりも市場の反応が大きくなる傾向があります。
また、先月に発表された1月のコアCPI前年比2.5%とインフレ鈍化が示されていた一方、今回のコアPCEは3.1%と加速が予想されています。コアPCEが強い結果となればインフレの粘着性がより意識され、通常以上にドル買いの動きが大きくなるかもしれません。
■ FX視点
- 予想通り(3.1%) 相場への影響は限定的で、ドルは方向感が出にくい
- 予想を上回る(インフレ強い) 利下げ観測が後退し、ドル買い・米金利上昇につながりやすい
- 予想を下回る(インフレ弱い) 利下げ期待が高まり、ドル売り・米金利低下につながりやすい
アメリカ 1月JOLT求人件数|23:00発表
JOLT求人件数は、米労働市場の需給バランスを示す重要指標で、FRBが労働市場の過熱度を判断する際に重視するデータです。求人件数が多いほど労働需要が強く、賃金上昇圧力やインフレの持続性につながるため、金融政策やドル相場に影響を与えます。
■ 発表数値の確認
1月JOLT求人件数
前回:654.2万人
予想:675.0万人
市場予想は前回からの増加で、労働需要が再び強まるかどうかが注目されています。
■ 注目ポイント
今回のJOLT求人件数では、労働需要がどの程度底堅さを維持しているかが大きな焦点となります。特に、2月のNFP(非農業部門雇用者数)が -9.2万人と大幅なマイナスを記録したことで、市場には「雇用の弱さが本格化しているのか、それとも一時的なノイズなのか」を見極めたいという意識が強まっています。
そのため、JOLTが予想どおり増加すれば、企業の採用意欲が依然として堅調であることが示され、NFPのマイナスを「特殊要因による一時的なブレ」と捉える見方が広がりやすくなります。労働市場の基調が崩れていないと判断されれば、ドルは下支えされやすい展開になります。
一方で、JOLTが予想を下回る場合は、NFPの弱さと合わせて「労働市場の減速がより広範囲に及んでいる」との懸念が強まり、FRBの利下げ観測が前倒しされる可能性があります。NFPのマイナスが市場心理に影を落としているだけに、今回のJOLTは労働市場の実態を測るうえで重要な判断材料となります。
■ FX視点
- 予想を上回る(求人増):労働需要の強さが意識され、米金利上昇・ドル買いにつながりやすい
- 予想を下回る(求人減):労働市場の減速が意識され、米金利低下・ドル売りにつながりやすい

※Bloombergのデータを基に作成
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