4地域の今後1週間のスケジュールをお届けします。
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 研究員 宇栄原宗平
目次
▼北米(米国・カナダ)
トランプ関税によるインフレ懸念、米2月CPIに注目
▼欧州(ユーロ圏・英国)
BOEによる利下げは3月ではなく5月以降?
▼アジア・オセアニア(日本・中国・豪州・NZ)
春闘は32年ぶりの賃上げ要求?日銀の利上げ観測高まる
▼新興国(トルコ・南ア・メキシコ・シンガポール)
トルコの経常収支は改善傾向が続くか
北米(米国・カナダ)
重要イベント
3/11☆米1月JOLTS求人件数
3/12☆米2月消費者物価指数
3/12☆カナダ中銀政策金利
3/12☆米国による鉄鋼・アルミニウム関税が発効
3/13☆米2月生産者物価指数
3/13☆米新規失業保険申請件数
3/14◎米3月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値
☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります
ここがポイント
米金利先物市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)による年内3回(1回=25bp、計75bp)の利下げが織り込まれています。トランプ政権の関税政策によるインフレ懸念もあり12日の米2月消費者物価指数(CPI)の結果が今後の利下げペースを探る上で注目されるでしょう。なお、12日にカナダ中銀は政策金利を25bp引き下げると見られています。
北米のイベント
欧州(ユーロ圏・英国)
重要イベント
3/10◎独1月鉱工業生産
3/10◎ユーロ圏財務相会合
3/11◎EU財務相理事会
3/12☆ラガルドECB総裁講演
3/12☆米国による鉄鋼・アルミニウム関税が発効
3/13◎ユーロ圏1月鉱工業生産
3/14☆英1月GDP
3/14◎英1月鉱工業生産
☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります
ここがポイント
市場では、英中銀(BOE)による追加利下げは3月ではなく5月以降と予想されています。今後の利下げ時期を巡り14日の英1月国内総生産(GDP)が材料視されそうです。
欧州のイベント
アジア・オセアニア(日本・中国・豪州・NZ)
重要イベント
3/10☆日本1月現金給与総額
3/10◎日本1月貿易収支
3/10◎日本1月経常収支
3/11◎日本10-12月期GDP・改定値
3/11◎中国全国人民代表大会閉幕
3/12☆米国による鉄鋼・アルミニウム関税が発効
3/14☆2025年春闘の第1回回答集計結果
☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります
ここがポイント
6日に2025年の春闘における労働組合の賃上げ要求平均が32年ぶりに6%を超える見通しとなったことで日銀の利上げ観測が高まっています。そうした中で、10日の日本1月現金給与総額や14日の春闘の第1回回答集計結果が注目されます。
アジア・オセアニアのイベント
新興国(トルコ・南ア・メキシコ・シンガポール)
重要イベント
3/10◎トルコ1月鉱工業生産
3/12◎トルコ1月経常収支
3/12☆米国による鉄鋼・アルミニウム関税が発効
3/12◎OPEC月報
3/13◎メキシコ1月鉱工業生産
☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります
ここがポイント
12日にトルコ1月経常収支が発表されます。シムシェキ財務相が経常収支の改善を継続させるための政策を継続すると述べていたこともあり結果が注目されます。
新興国のイベント
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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