ドル円、146円台への下落が視野に…この後、米2月雇用統計に注目
欧米時間のドル/円予想レンジ：146.000-149.000円
東京市場のドル/円は、上値の重い展開。序盤に148.16円前後まで強含む場面もありました。ただ、日本株の下落や米長期金利の低下を受けてドル売り・円買いに傾くと午後には147.40円台まで下落しました。欧州市場でも上値は重く一時147.20円と昨年10月4日以来の安値を更新しました。
今夜は米2月雇用統計が注目されています。市場予想は非農業部門雇用者数が16.0万人増、失業率は4.0％（前回：14.3万人増、4.0％）となっています。今週発表された2月ADP全国雇用者数や2月チャレンジャー人員削減数が冴えない結果だったことから米国の労働市場減速への警戒感が高まっています。そうした中で、雇用統計が市場予想を下回った場合はドル売りが強まり147円割れを試す可能性があるでしょう。また、その後にパウエル米連邦準備制度理事会（FRB）議長の講演が行われます。米国の景気や金融政策の先行きに関する発言内容に注目です。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、明確に148円を割り込んでおり下値リスクが高い状況です。目先のターゲットは、昨年9月から今年1月高値への上昇幅に対する61.8％押し水準146.90円台です。同水準を下抜けると145円台への下落も視野に入りそうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
3/7（金）
21:00 メキシコ2月消費者物価指数
22:30 カナダ2月新規雇用者数
22:30 カナダ2月失業率
22:30☆米2月非農業部門雇用者数
22:30☆米2月失業率
22:30☆米2月平均時給
24:15 ボウマンFRB理事講演
24:45 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁講演
24:45 センテノ・ポルトガル中銀総裁、カザークス・ラトビア中銀総裁講演
26:20 クーグラーFRB理事講演
26:30☆パウエルFRB議長講演
29:00 米1月消費者信用残高
----- 中国全国人民代表大会(～11日)
3/9（日）
10:30☆中国2月消費者物価指数
10:30 中国2月生産者物価指数
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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お知らせ：FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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