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大口投資家の動向は?「円ネットショート過去2番目の水準まで増加」【最新IMMポジション】2024/7/9

シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読み解きます。

執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

目次

▼IMMポジション ドル/円
円ネットショート過去2番目の水準まで増加

▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットショート僅かに増加

ドル/円

IMMポジション ドル/円

ポイント

【円ネットショート過去2番目の水準まで増加】
7月2日時点で円のポジションは、ドルに対して約18.4万枚の売り越し(ネットショート)。
ショートが大幅に積み増されたことから、ネットショートは前週から約1.0万枚増加した。円のネットショートは2007年6月に次ぐ過去2番目の水準まで増加している。
期間中のドル/円相場は、月末の需給に絡む円売りが持ち込まれたほか、米国の大統領選でトランプ氏が優位に立ったとの見方によるドル買いの影響から、約38年ぶりの高値となる161.74円前後まで上昇した。
日本政府・日銀による円買い介入への警戒感は残るものの、円先安観が強く、投機筋は円ショートポジションを増加させたようだ。

ユーロ/ドル

IMMポジション ユーロ/ドル

ポイント

【ユーロネットショート僅かに増加】
7月2日時点でユーロのポジションは、ドルに対して約1.0万枚の売り越し(ネットショート)。
ロングが取り崩されたことで、ネットショートは前週から約0.1万枚増加した。
期間中のユーロ/ドルは、フランス総選挙の第1回投票の結果を受けて、同国の政局を巡る過度の懸念が後退したことで、1.07ドル台後半まで上昇する場面も見られた。
もっとも、7月7日に行われる第2回投票の結果を見極めたい向きも少なくないと見られ、投機筋はユーロポジションを大きく増減させるには至らなかったようだ。

↓↓↓IMMポジションのソースはこちら
IMMポジション


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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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