ドル/円、為替介入への警戒で152円を前に伸び悩む…この後、米2月JOLTS求人件数に注目
東京市場のドル/円は、小高い展開。前日NY市場のドル買い・円売りの流れを引き継ぐと午後には一時151.80円前後まで強含みました。ただ、日本政府・日銀による円買い介入への警戒感などから節目の152.00円を前にやや伸び悩んでいます。
<鈴木財務相>
・様々な要因により決定される
・今後の動向について具体的見解は申し上げない
・行き過ぎた動きにはあらゆる手段排除せず、適切に対応
・為替はファンダメンタルズを反映して安定的推移すること重要
週末に米3月雇用統計を控える中、今夜は米2月JOLTS求人件数に注目が集まります。米労働市場の底堅さを示す結果となればドル買いの後押し材料となりそうです。なお、ドル/円は34年ぶりの152円台に乗せると円買い介入が警戒されて神経質な値動きとなる可能性があるため注意しましょう。また、複数の米連邦準備制度理事会(FRB)高官による講演にも注目です。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、3本の移動平均線が上向きで強気のパーフェクトオーダーを形成しており上昇基調が継続していると見れます。足元では10日線を支持に151円台後半へ上昇し152円を睨んだ展開となっています。ただ、151.90-152.00円は上値抵抗と意識されているため同水準で伸び悩む可能性がありますが、反落しても151円台で底堅い推移が考えられます。なお、152.00円を突破した際には上昇の勢いがさらに強まりそうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
4/2(火)
21:00☆独3月消費者物価指数・速報値
23:00☆米2月JOLTS求人件数
23:00 米2月製造業新規受注
23:10☆ボウマンFRB理事講演
25:00☆ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁講演
25:05☆メスター米クリーブランド連銀総裁講演
26:30☆デイリー米サンフランシスコ連銀総裁講演
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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