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ドル・円は伸び悩みか、米CPIの上昇を見極めも円売り縮小

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は伸び悩みか、米CPIの上昇を見極めも円売り縮小」
 9日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。明日発表の米消費者物価指数(CPI)は強い内容が予想されるものの、内容を見極めようと買いは限定的。一方、日銀の緩和継続に思惑も、為替介入への警戒で円売りは縮小しそうだ。
 8日の取引でイタリア株の急落に伴う欧州株安のほか、中国貿易統計の輸出入鈍化が嫌気された。それを受け安全通貨のドルと円の買いが先行したが、徐々に後退。ユーロ・ドルは1.0960ドル付近に戻し、ドル・円は143円半ばに、ユーロ・円は157円前半にそれぞれ値を戻した。本日発表された中国のインフレ指標は弱さが目立ち先行きへの警戒は根強いものの、安全通貨への買いは限定的で、ドル・円は下げづらい。この後の海外市場は重要イベントが予定されておらず、動意の薄い展開が予想される。一方、10日発表の米インフレ指標は高止まりとなる可能性があり、クリーブランド連銀もCPIナウキャストで強い内容を試算している。想定通りなら9月開催の次回米連邦公開市場委員会(FOMC)に向け引き締め長期化観測につながるため、金利安・ドル安は後退の見通し。ただ、引き続き日本の為替介入が警戒され、円売りは縮小するとみる。



通貨別分析

 

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