「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
Twitter : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
目次
今日のドル円 トレードシナリオ
テクニカル分析で環境認識
①日足:上昇基調の調整下落・・・10・20日移動平均線がゴールデンクロスとなる中で80日線が上向きを維持。昨日、高値を143円台まで切り上げたこともあり上昇基調は継続しています。ただ、足元では142円台前半まで反落しており上値が重い状況となっています。下値ポイントとして142.00円前後や一目均衡表の雲上限(141.83円前後)が支持となるか注目しておきましょう。
②4時間足:反発ポイントは近い?・・・10本移動平均線を下抜けたことから売り圧力が強まっていることがわかります。ただ、調整下落の範囲内です。目先は20本移動平均線が位置する142.00円台が下値支持として意識されそうです。
ドル/円 日足 ネオチャート
トレード方針:押し目買い方針
③相場展開の予想・・・143円台から反落して売り圧力が強まっていますが、上昇基調は継続しており、調整下落の範囲内です。142円を明確に割れるまでは押し目買いポイントを探っていきましょう。
④トレードタイミング・・・以下の60分足チャートを見た際のポイントとしては、141.80円-142.00円前後の下値支持ゾーンです。ここを下抜けると売りバイアスが強まる可能性があるため改めて現状分析を行う必要があると見ます。また、142.50円を上抜いてくるようだと143円に向けて上昇再開となることも考えられます。
ドル/円 60分足 ネオチャート(図1)
ドル/円 15分足 高機能チャート 外為注文情報追加(図2)
https://www.gaitame.com/markets/chart/advanced/
注目経済指標・イベント
⑤ポイント解説・・・今朝、大手格付け会社であるフィッチが米国債を格下げしたことに対するリスク警戒からドル売り、円買いが強まっています。日経平均株価が一時800円超の下げ幅となるなど、欧米株式市場への影響にも注意が必要です。株安の流れが続くようだと引き続き上値の重い展開が想定されます。
8/2(水)
21:15☆米7月ADP全国雇用者数
8/3(木)
10:30 豪6月貿易収支
10:45☆中国財新7月サービス業PMI
※☆は特に注目の材料
動画で注目ポイントを解説
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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