オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
目次
- ▼今日の豪ドル トレードシナリオ
- 昨日から現在までの相場
- 今日のメインシナリオは
- この先の個別相場変動
- 豪ドル/円 最新チャート分析
- 今後の注目経済指標・イベント
- 「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
今日の豪ドル トレードシナリオ
昨日から現在までの相場
・8月1日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.10%で据え置きとなった。
・NY原油先物市場は反落。中国や米国の経済指標が予想を下振れたことから売りが出た。終値は前営業日比-0.43ドルの1バレル=81.37ドル(8月1日)。
・7月26日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+6.0%となり、前四半期(+7.0%)から鈍化した。同時に発表された豪6月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+5.4%(前月+5.5%)だった。
・7月20日発表の豪6月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.50万人増)を大きく上回る3.26万人の増加だった。失業率は3.5%、労働参加率は66.8%となった。
今日のメインシナリオは
中国経済の先行き不安が豪ドルの重石
本日は米7月ADP雇用統計が発表される。米国の労働市場が底堅いことが示唆され、米国株が上昇すれば豪ドルにとって一定の支援材料となろう。
他方で、中国ではデフレへの懸念が高まりつつある。先月末に経済支援策を発表したが、消費者の消費拡大に直接的に影響を与えるような支援策は打ち出していない。そのため中国の景気回復に対する市場の疑念は晴れていない。豪州は中国と交易関係が強いため、中国経済の先行き不安が豪ドルの重石となりそうだ。
この先の個別相場変動
■米7月ADP雇用統計が堅調な結果となる
⇒米国の労働市場は引き続き堅調
⇒米株価指数が上昇
⇒豪ドルはリスクマインドに敏感
⇒豪ドルは買われる
豪ドル円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
米7月ADP雇用統計
中国と米国の株価動向
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り空に太陽が覗き、豪ドル/米ドルは晴れ。6時に豪ドル/米ドルのストキャスティクスで買いシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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