ドル/円、143円が視野に！米7月ISM製造業景況指数に注目
東京市場のドル/円は、7月10日以来の高値を更新。仲値公示にかけて円安が加速すると前日高値（142.68円前後）を突破。アジア株が堅調に推移する中、午後には一時142.84円前後まで強含みました。
欧州市場の序盤は142.50円-142.80円台のレンジ推移となっていましたが、東京市場の高値142.84円前後を上抜くと142.94円前後まで上値を拡大しました。
今夜は、米7月ISM製造業景況指数が発表されます。市場予想は46.9で、前回（46.0）からやや回復する見通しとなっています。また、同時間の米6月JOLS求人件数にも注目が集まるでしょう。仮に、これらを受けてドル/円が143円台へ続伸となれば、急速な円安との観点から政府よりけん制が入る可能性もありそうです。口先介入には念のため警戒が必要でしょう。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
8/1（火）
22:45 米7月製造業PMI・改定値
23:00☆米7月ISM製造業景況指数
23:00 米6月建設支出
23:00☆米6月JOLTS求人件数
23:00 グールズビー米シカゴ連銀総裁講演
8/2（水）
07:45 NZ4-6月期就業者数
07:45 NZ4-6月期失業率
08:50☆日銀金融政策決定会合議事録
※☆は特に注目の材料
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今日の注目トピック
本日、豪中銀（RBA）が政策金利を4.10％に据え置くことを決定しました。また、声明では、「金融政策の幾分の追加引き締めが必要になる可能性」「妥当な期間内にインフレ率を目標に戻すことが依然として理事会の優先事項」などと利上げ再開の可能性を残しました。しかし、市場では政策金利を4.35％へ引き上げる見立てだっただけに豪ドル売りが強まりました。豪ドル/円は、95.60円台から95.00円台まで急落した後は、下げ渋っていましたが、欧州市場で再び売り圧力が強まり一時94.56円前後まで軟化する展開となりました。
豪ドル円 日足チャート
外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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