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ドル・円は戻りが鈍い値動きか、米CPI受けドル買戻しも円売り縮小

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は戻りが鈍い値動きか、米CPI受けドル買戻しも円売り縮小」
 12日の欧米外為市場では、ドル・円は戻りの鈍い展開か。米消費者物価指数(CPI)がほぼ想定通りなら、思惑先行でドル売りが強まった分、小幅な買戻しが見込まれる。一方、日銀の緩和政策について修正が警戒され、円買いがドルの上値を抑えそうだ。
 11日海外市場で、英国の賃金上昇圧力により英中銀の引き締め長期化が期待され、ポンドの堅調地合いが目立った。米長期金利は上昇後の失速でドル売りに転じユーロ・ドルは1.10ドル台を回復、ドル・円は140円前半に軟化。本日アジア市場で米金利安と日本株安でドル売り・円買いが強まり、ドル・円は6月16日以来約1カ月ぶりに節目の140円を割り込んだ。ただ、ドルは下落ペースの速さから下値で買い戻され、139円台を維持した。
 この後の海外市場は米インフレ指標にらみの展開。今月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ再開はほぼ織り込まれたが、今晩のCPIは前年比+3.1%と、前回の+4.0%から伸びが鈍化。コア指数も前回の+5.3%から+5.0%に低下する見通し。それを受け年2回の利上げシナリオが後退する可能性も。CPIが想定内ならドルは買戻しで持ち直す可能性もあるが、日銀の緩和修正観測により円売りは縮小し、ドルの上値は抑えられそうだ。



通貨別分析

 

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