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FX/為替「ドル/円、大陰線に続く上髭陰線で下値リスク」 外為どっとコム トゥデイ 2023年7月11日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年7月11日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼10日(月)の為替相場
(1):中国CPIは横ばい
(2):バーFRB副議長 「銀行システムの強靭さを高める必要性」
(3):米1年先インフレ期待は低下
(4):ベイリーBOE総裁「消費者物価は容認できないほど高い」

▼10日(月)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:一段安の可能性/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

10日(月)の為替相場


期間:10日(月)午前7時00分~11日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):中国CPIは横ばい

中国6月消費者物価指数(CPI)は前年比±0.0%と市場予想(+0.2%)を下回った。同生産者物価指数(PPI)も前年比-5.4%と予想(-5.0%)を下回って低下した。PPIのマイナス幅は2015年12月以来の大きさだった。中国のデフレと景気後退を巡る懸念から豪ドルは反落した。

(2):バーFRB副議長 「銀行システムの強靭さを高める必要性」

米連邦準備制度理事会(FRB)のバー副議長は、最近の銀行破綻を受けて規制当局が銀行システムの強靭さを高める必要性が浮き彫りになったとし、資産が1000億ドルを超える銀行により多くの資本確保を求める複数の規制措置を計画していることを明らかにした。

(3):米1年先インフレ期待は低下

NY連銀の6月調査で1年先の消費者インフレ期待は3.8%と前月の4.1%から低下。2021年4月以来の低さとなった。なお、3年先のインフレ期待は3.0%で前月と同じだった。メスター米クリーブランド連銀総裁が「インフレ率を下げるには追加の金融引き締めが必要」と述べた他、ボスティック米アトランタ連銀総裁らも追加利上げの必要性に言及したが、米長期金利は低下が続いた。ドル/円はその後141.20円台まで続落した。

(4):ベイリーBOE総裁「消費者物価は容認できないほど高い」

英中銀(BOE)のベイリー総裁は「物価と賃金の現在の上昇率は物価目標と一致していない。直近のデータで8.7%だった消費者物価(前年比上昇率)は容認できないほど高く、われわれは2%の目標に引き下げていかなければならない」と強調。利上げを継続する考えをあらためて示した。また、ハント英財務相は「公的部門の給与を含め財政について責任ある意思決定を必要とする。借り入れが増えること自体がインフレ圧力になるからだ」と指摘。インフレ抑制を優先して減税には後ろ向きな考えを強調した。

10日(月)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:一段安の可能性

昨日のドル/円は141円台前半へと続落した。前週末の大幅下落の反動で143.00円付近まで買い戻しが入ったが早々に失速。NY市場では、インフレ期待の低下などを背景に米長期金利が低下する中、約3週間ぶりに141.28円前後まで下値を拡大した。NY連銀調査の1年先期待インフレ率は2021年4月以来の低水準となる3.8%に低下。なお、明日の米6月消費者物価指数(CPI)は2021年3月以来の前年比+3.1%に伸びが鈍化すると予想されている。

ドル/円の日足チャートには前週末の大陰線に続き、昨日は戻り売り圧力の強さを物語る「上髭陰線」が出現。一段安の可能性を無視できないチャート・フェースとなっている。本日については、下値では本邦勢などから一定の押し目買いが入ると見られるが、海外勢の円売りポジション手仕舞いの動きによる続落リスクは小さくなさそうだ。141円台を割り込めば、少なくとも週足一目均衡表の転換線が位置する140.30円台まで下値余地が広がるだろう。

注目の経済指標:英雇用統計

注目のイベント:特になし

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kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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