
メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。
作成日時 :2026年8月14日15時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
X(Twitter)@KandaTakuya
南アフリカランド/円(4時間足)

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
先週のランド/円は全値戻しで上昇一服の展開
9.732円前後で週初10日の取引が始まると、この日は9.839円前後まで上昇。先週の強い地合いを引き継いでランド高・円安が進みました。対ドルを中心に円安に振れたことや、南アフリカの主要輸出品である金(GOLD)価格が上昇したことが背景と見られます。その後も堅調推移が続き、12日には9.882円前後まで上昇。日本政府・日銀が円買い介入を発動する直前に付けた7月30日の高値(9.859円前後)を上抜けました。なお、円絡みの主要通貨ペアのうち介入前の高値を更新したのはランド/円が初めてとなります。ただ、その後は買いが一服しており、14日の15時時点では9.838円付近で取引されています。
今週のランド/円の注目ポイントはインフレ率
今週は19日に南アフリカ7月消費者物価指数(CPI)が発表されます。中東情勢の緊張が一時的に緩んだことに伴うエネルギー価格の下落などを背景に、市場予想は前年比+4.5%となっており、6月の+5.0%から鈍化する見通しです。ただ、食品やエネルギーなどを除いたコアCPIは前年比+4.2%と2年ぶりの高い伸びになると予想されています。南ア中銀は今年5月に政策金利を7.00%へ引き上げた後、7月会合では利上げを見送り、今後の物価や景気の動向を見きわめる姿勢を示しました。そうした中で、7月CPIが次回9月23日の金融政策決定会合における利上げ観測を高めることになるか注目されます。なお、南アフリカ中銀のインフレ目標は2~4%です。7月CPIが予想通りに鈍化しても目標レンジ上限を上回り続けることになるため、利上げ観測が大きく後退することはないでしょう。
南アフリカランド/円の見通し
予想レンジ
9.750~9.925円
基調
堅調維持
今週の注目ポイント
☆8/19 南アフリカ7月CPI
・主要国株価、国際商品価格(金、プラチナ)
南アフリカランド/円(ZAR/JPY) FX為替レート・チャート
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。
