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FX/為替「ドル/円、136円台前半の動き 週半ば以降の米重要経済指標を待つ」 外為どっとコム トゥデイ 2023年5月1日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年5月1日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼28日(金)の為替相場
(1):日銀会合では金融政策の現状維持を決定
(2):植田日銀総裁会見、ハト派的と解され円売り活発化
(3):独やユーロ圏でGDP発表
(4):円売り一段と活発化、ユーロ/円150円台乗せ

▼28日(金)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:ビッグイベント前に様子見/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

28日(金)の為替相場

28日(金)の為替相場期間:28日(金)午前7時10分~29日(土)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日銀会合では金融政策の現状維持を決定

日銀は植田総裁の就任後としては初となる金融政策決定会合で大方の予想通りに現行の金融緩和策の現状維持を決定。イールドカーブ・コントロール(YCC)の修正・撤廃などの思惑が一部にあったことから、円は売りが優勢となった。なお、日銀は声明文で「粘り強く金融緩和を継続していくことで、賃金の上昇を伴う形で、2%の物価安定の目標を持続的・安定的に実現することを目指していく」と表明。一方で「現在の長短金利の水準、またはそれを下回る水準で推移することを想定」としていた低金利に関するフォワードガイダンスの一文を削除した。また、1990年代後半以降の25年間の金融政策運営について、1年から1年半程度の時間をかけて、多角的にレビューを行うと表明した。同時に公表した展望リポートでは2023年度の物価見通しを1.6%から1.8%に上方修正、24年度も1.8%から2.0%に引き上げた。他方、2025年度については1.6%に鈍化するとの予測を示した。

(2):植田日銀総裁会見、ハト派的と解され円売り活発化

植田日銀総裁は記者会見で「政策の引き締めが遅れて2%を超えるインフレ率が持続するリスクより、拙速な引き締めで2%の物価安定目標を実現できなくなるリスクの方が大きい」などと述べて金融緩和を継続する姿勢を強調。金融政策運営に関するレビューについて「目先の政策変更に結び付けてやるものではない」としつつ、レビュー期間内でも「その時々に必要な政策変更は、必要があれば実行していく」と説明した。総裁の発言がハト派的と受け止められ、会見中に円安が加速。ドル/円が135円台後半へと続伸した他、クロス円も全面高となり、ユーロ/円は149円台半ばまで上伸した。一部報道で、米当局が経営難のファースト・リパブリック・バンク救済で緊急協議を調整と伝わったことも円売りを後押しした。

(3):独やユーロ圏でGDP発表

独1-3月期国内総生産(GDP)・速報値は前期比±0.0%と市場予想(+0.2%)を下回った。独4月失業率は5.6%で予想通り、同失業者数は2.40万人と予想(0.80万人)より多かった。その後に発表されたユーロ圏1-3月期GDP・速報値は +0.1%と予想(+0.2%)を下回った。

(4):円売り一段と活発化、ユーロ/円150円台乗せ

米3月個人消費支出(PCE)デフレーターは前年比+4.2%と予想(+4.1%)を上回った。米1-3月期雇用コスト指数は前期比+1.2%と予想(+1.1%)を上回った。その後に発表された米4月ミシガン大消費者態度指数・確報値は63.5と速報値(63.5)と一致した。これらの結果を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)が追加利上げを継続するとの見方が強まり、ドル/円は3月10日以来となる136.56円前後まで続伸。クロス円もこの動きに連れることとり、ユーロ/円は2008年10月以来となる150円台に乗せた。

28日(金)の株・債券・商品市場

27日(金)の株・債券・商品市場

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ドル/円の見通し:ビッグイベント前に様子見

28日のドル/円は終値ベースで約1.7%上昇。日銀は植田総裁の就任後としては初となる金融政策決定会合で大方の予想通り金融政策の現状維持を決定。一部で、イールドカーブ・コントロール(YCC)の修正・撤廃の思惑があったことや、植田総裁の記者会見での発言がハト派的と受け止められて円安が加速した。NY時間には米3月個人消費支出(PCE)デフレーターなどが上振れたことで、一時136.56円前後と3月10日以来となる水準まで上値を伸ばした。

今週の水曜日には米連邦公開市場委員会(FOMC)、金曜日には米4月雇用統計が予定されていることから様子見ムードが高まりそうだ。その中で、本日は米4月ISM製造業景況指数が発表される。このところの米製造業関連の経済指標は、減速を示す結果が目立つため、市場予想(46.8)を下振れた場合には前週末に大幅に上昇した分の調整が持ち込まれる可能性があるため注意が必要となる。なお、本日はメーデーで中国や欧州圏、英国など数多くの国が祝日休場となる。

注目の経済指標:米4月ISM製造業景況指数

注目の経済指標

注目のイベント:特になし

特になし

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※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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