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FX/為替「ドル/円、134円台の重さが目立つ 週末前の手仕舞い売りを警戒」 外為どっとコム トゥデイ 2023年2月17日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年2月17日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼16日(木)の為替相場
(1):日本1月貿易収支 単月で過去最大の赤字
(2):豪雇用統計 豪ドル下落
(3):米1月PPI ドル/円は134.47円前後へ上昇
(4):セントルイス連銀総裁「50bpの利上げを支持する可能性」

▼16日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:年初来高値の更新は望み薄/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

16日(木)の為替相場

期間:16日(木)午前7時10分~17日(金)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日本1月貿易収支 単月で過去最大の赤字

日本1月貿易収支(通関ベース)は3兆4966億円の赤字(予想3兆9767億円の赤字)で、単月としては過去最大の赤字となった。貿易赤字は18カ月連続。円安やエネルギー価格上昇による輸入の押し上げは和らいできたものの、中国旧正月の影響などで輸出の停滞が大きく影響した。

(2):豪雇用統計 豪ドル下落

豪1月雇用統計は失業率が3.7%(予想3.5%、前回3.5%)、新規雇用者数が1.15万人減(予想2.00万人増、前回2.00万人減)であった。弱い内容の雇用統計と受け止められて豪ドルは下落。豪ドル/円は一時92円台を割り込んだ。

(3):米1月PPI ドル/円は134.47円前後へ上昇

米1月生産者物価指数(PPI)は前年比+6.0%と予想(+5.4%)を上回った(前月+6.5%)。食品とエネルギーを除いたコアPPIも前年比+5.4%と予想(+4.9%)を上回る結果となった(前月+5.8%)。同時に発表された新規失業保険申請件数は19.4万件と予想(20.0万件)に反して前週(19.5万件)からわずかに減少した。これらを受けて米長期金利が上昇する中、ドルは買いが優勢となった。その後、メスター米クリーブランド連銀総裁が「金利は5%を超えてしばらくそこにとどまる必要がある」「前回の米連邦公開市場委員会(FOMC)では50bp(0.50%ポイント)の利上げでも説得力があった」と発言したこともあって、ドル/円は1月6日以来の高値となる134.47円前後まで上値を伸ばした。なお、米1月住宅着工件数は年率換算130.9万件(予想135.6万件、前回137.1万件)で、米2月フィラデルフィア連銀景況指数は-24.3(予想-7.5、前回-8.9)だった。

(4):セントルイス連銀総裁「50bpの利上げを支持する可能性」

ブラード米セントルイス連銀総裁は「インフレは依然として高すぎるが、最近は低下している」としたものの「3月FOMCで50bpの利上げを支持する可能性を排除しない」と述べた。

16日(木)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:年初来高値の更新は望み薄

昨日のドル/円は年初来高値を前に伸び悩んだ。米1月生産者物価指数(PPI)の伸びが予想を上回り米長期金利が上昇する中、一時134.47円前後までドルが買われた。しかし、1月6日に付けた年初来高値の134.77円前後が上値抵抗として意識された模様で戻り売りが強まると133円台後半へと押し戻された。終値は前日比0.1%安の133.95円前後で、134円台の上値の重さが目立つ展開であった。

今週のドル/円は、昨日終了時点で約2.0%上昇している。よほどのことがない限り上昇を維持して今週を終えると見られるが、週末を控えて上げ幅を縮小する可能性はありそうだ。今週はこれまで、米1月消費者物価指数(CPI)、米1月小売売上高、米1月PPIなど、一連の重要統計を消化した。また、本日は注目度の高いイベントの予定もない。さらには、来週20日(月)は米国がプレジデントデーの祝日だ。

こうした中、ドル/円は年初来高値の更新は望み薄であろう。あらためて134円台の重さが意識されれば、手仕舞い売りが強まる可能性もありそうだ。

注目の経済指標:英1月小売売上高

注目のイベント:米要人発言

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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