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FX「今年も世界最強通貨、郷里送金とニアショア投資の二本柱がペソを支える」メキシコペソ見通し

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総括

FX「今年も世界最強通貨、郷里送金とニアショア投資の二本柱がペソを支える」メキシコペソ見通し

予想レンジ 7.0-7.5

 (ポイント)
*2022年は最強通貨、2023年もここまで最強
*1月ニアショア投資は25億ドル
*スワップと変動益で年率16%
*メキシコの株価は年初来11.46%高
*大統領のインフレ見通しは?
*郷里送金と直接投資の二本柱がペソを支える
*1月としては過去最高の自動車生産
*政策金利は予想外の0.5%利上げ
*1月消費者物価は上昇
*メキシコへのニアショリングには日欧だけでなく中国企業も参加している
*IMFは2023年成長見通しを上方修正
*4Q・GDPは前年比で3.6%増
*2022年郷里送金は13.4%増
*国内経済は2022年に約3%拡大

(2022年は最強通貨、2023年もここまで最強)
 2022年は最強通貨、2023年もここまで最強、年初来では対円で7.59%高。政策金利は11%、スワップ金利も年率ベースで9%台でメキシコへの投資家にとって恵まれた展開が続いている。為替益とスワップレバレッジ1倍で年率約16%の益となっている。

(メキシコの株価は)
ボルサ株価指数は、利上げで下げたが、年初来11.46%高と堅調。昨日2月16日は米国株は大幅下げたが連動せず1.11%高。

(大統領のインフレ見通し)
 ロペスオブラドール大統領は、インフレ率は1月に上昇した後、低下し始めるとの見通しを示した。1月の消費者物価は前年同月比7.91%上昇し、予想をやや上回ったほか、前月の7.82%から伸びが加速した。中銀は、政策金利を0.5%引き上げ11%とした。予想を上回るペースで、複雑なインフレシナリオを理由に挙げた。
ロペスオブラドール大統領は、中銀の利上げは尊重するが、中銀は経済成長率にも注目してほしいと発言していた。

(郷里送金と直接投資の二本柱がペソを支える)
 2022年は過去最高を記録した郷里送金に加え、米国主導のニアショアリング政策で、世界の企業がメキシコへ集まり、USMCA内での輸出免税の恩恵を受けようとしている。ニアショリングは戦争や中国をメインとしてきたサプライチェーンの混乱を避けるために、米国に近い場所に工場を移す政策だが、そこへ、なんと中国の製造業者も移転し始めている。やはり北米市場は中国企業にとっても手放すことが出来ない利益があがるものだ。順調すぎるメキシコ経済の展開だが突発材料を見逃すことなく油断せず行きたい。2022年の海外からメキシコへの直接投資は2015年以来の最高額となっている。(今朝のトップニュースは1月のニアショアー残高が25億ドルだったことを報道)

(1月としては過去最高の自動車生産)
 メキシコの自動車生産は1月に2.38%増加して280,315 台になった。小型トラックはその 76.9%を占め、残りは乗用車。1月としては過去最高。GMが 52,816 台を生産し首位、ステランティスが 39,123 台で続き、トヨタが 23,956 台で 3 位になった。フォードとKIAはは、それぞれ 23,937台 と 18,304台でトップ 5 となった。

テクニカル分析

ボリバン2σ上限一時上抜く、年初来高値更新

日足、ボリバン2σ下限から上限へ上昇。雲の上に出る。年初来高値更新7.241。急な2月15日-16日の上昇ラインがサポート。11月8日-2月16日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向き。
 週足、ボリバン2σ下限から小刻みに上昇し中位を上抜く。1月30日週-2月6日週の上昇ラインがサポート。10月31日週-11月7日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線上向き。
 月足、1月は陽線。8月-1月の上昇ラインがサポート。10月-11月の下降ラインが上値抵抗。5か月線、20か月線は上向き。
 年足、連続陽線も22年は上ヒゲが長い。21年-22年の上昇ラインがサポート。14年-22年の下降ラインが上値抵抗。

VAMOS MEXICO

ニアショアー続々

・ユニリーバ、今後3年間でヌエボ・レオンに 4 億米ドルを投資
・カンザスシティーサザーン(鉄道) が 2 億ドルを投資
・BMW、サン ルイス ポトシでの EV 製造に 8 億ドル以上を投資
・テスラは AIFA 近くの組立工場を検討
・中国ダイエはメキシコに海外生産拠点を建設する意向を表明、追加投資額は4500万ドル

情報提供元:FX湘南投資グループ
本レポートは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたしま す。また、本レポートに記載された意見や予測等は、今後予告なしに変更されることがございます。 なお、本レポートにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、FX湘南投資グループグならびに株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承願います。