主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2022年11月25日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼24日(木)の為替相場
(1):独11月Ifoは予想を上回る
(2):ECB理事会の議事録公表
(3):NY市場休場で動意薄
▼ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)/ ▼人気通貨ペア 本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:動意薄の展開が続きそう/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
24日(木)の為替相場
期間:24日(木)午前7時10分~25日(金)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):独11月Ifoは予想を上回る
独11月Ifo企業景況感指数は86.3と予想(85.0)を上回り、前月(84.5)から上昇した。独Ifo経済研究所は「景気後退(リセッション)は多くの人が予想しているほど深刻にはならない可能性がある」との見解を示した。
(2):ECB理事会の議事録公表
欧州中銀(ECB)は10月理事会の議事録を公表。「インフレ見通しが引き続き悪化しているとの見方が広く共有されている」「きわめて多くの委員が75bp(0.75%ポイント)の利上げを支持した」と明らかにした。なお、シュナーベルECB理事はこの日の講演で「現時点で中銀にとって最大のリスクは物価上昇が急速に落ち着くと思い込み、その持続性を過小評価することだ」と述べて利上げペースの減速に否定的な見解を示した。
(3):NY市場休場で動意薄
NY市場は、米国の感謝祭の祝日で株式市場と債券市場が休場。欧州市場終了後は各通貨とも値動きが細った。
24日(木)の株・債券・商品市場
ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)
【情報提供:外為どっとコム】
- ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
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- ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。
人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し:動意薄の展開が続きそう
昨日のドル/円は終値ベースで約0.7%下落。米国の利上げペースが減速するとの見方から139円台を割り込んでドルが続落すると138.05円前後まで下値を広げた。その後はやや持ち直したが、米国が感謝祭の祝日のため動意を欠く中で戻りは138.60円台までにとどまった。
本日は感謝祭翌日の金曜日で米国のクリスマス商戦が始まるブラックフライデー。NY債券市場は短縮取引で再開するが、為替市場の参加者は限られる見通しで、ドル/円は引き続き動意に乏しい相場展開となりそうだ。週末5・10日の東京市場では実需のドル買い需要が見込まれるが反発は限定的だろう。139円台に乗せれば戻り売りが優勢になりそうだ。
注目の経済指標:独GDP・改定値
注目のイベント:ユーロ圏の要人発言
※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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