FX/為替「ドル/円の値動きは『データ次第』 143円台後半のサポート維持が焦点」 外為トゥデイ 2022年10月5日号

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年10月5日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼4日(火)の為替相場
(1):RBA政策金利 25bp利上げ
(2):ユーロ圏 PPI過去最高を更新
(3):米JOLT求人件数 予想下回りドル売り
(4):英財務相 中期財政計画の発表は予定通り

▼4日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:143円台後半のサポートを維持できるか/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

4日(火)の為替相場

期間:4日(火)午前6時10分~5日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):RBA政策金利 25bp利上げ

豪中銀(RBA)は政策金利を2.35%から2.60%へ25bp(0.25%ポイント)引き上げた。市場予想(50bp)より小幅な利上げであったことから一時豪ドル売りが優勢となった。声明文では「政策金利は短期間に大幅に引き上げられた」としながらも「インフレ率を目標に戻すという決意を堅持し、そのために必要なことを行う」「今後一定期間、さらに金利を引き上げると予想」などとしてさらなる利上げの可能性を示唆。豪ドルは売りが一巡すると値を戻した。

(2):ユーロ圏 PPI過去最高を更新

ユーロ圏8月生産者物価指数(PPI)は前年比+43.3%と予想(+43.2%)を上回り、過去最高を更新した。その後、欧州中銀(ECB)のビルロワドガロー仏中銀総裁は「10月と12月の理事会で大幅な利上げを継続した後で状況を見直し、場合によってはより緩やかなペースに転じるべき」との認識を示した。

(3):米JOLT求人件数 予想下回りドル売り

米8月JOLT求人件数は1005.3万件にとどまり、市場予想(1108.8万件)を大幅に下回った。米労働市場の逼迫が緩和したとの見方から米長期金利が低下するとドル売りが強まった。

(4):英財務相 中期財政計画の発表は予定通り

クワーテング英財務相は、中期財政計画の発表の前倒しが決まったとの報道を否定し、発表は予定通り11月23日に行うと述べた。財政不安を煽りかねない計画がすぐには発表されないことがわかるとポンドは買いが優勢となった。

4日(火)の株・債券・商品市場

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本日の見通し

ドル/円の見通し:143円台後半のサポートを維持できるか

昨日のドル/円は終値ベースで約0.3%下落。米長期金利の低下を背景に一時144円台を割り込む場面もあった。豪中銀(RBA)が利上げ幅を前回の50bp(0.50%ポイント)から25bpへと縮小したことで米連邦準備制度理事会(FRB)も利上げのペースを緩めるとの連想が働いたようだ。

本日のNZ中銀(RBNZ)による政策金利発表にも注目しておきたい。もっとも、FRBが利上げを減速させるかどうかは「データ次第」であろう。

ドル/円の値動きも米9月ADP全国雇用者数や米9月ISM非製造業景況指数の結果に左右される公算が大きい。これらのデータを消化して143円台後半のサポートを維持できるかが本日の焦点となりそうだ。仮にこれらのデータが概ね予想通りなら、7日の米9月雇用統計待ちのムードが広がるだろう。

注目の経済指標

注目のイベント

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kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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