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FX/為替予想「ペソ/円は2015年以来の7円の大台が目前!」メキシコペソ/円 9月見通し YEN蔵

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目次

▼経済状況
▼金融政策
▼メキシコペソの予想

経済状況

7月29日に発表されたメキシコ第2四半期のGDP速報値は前期比1%と予想の0.8%を上回り3四半期連続でプラス成長となりました。前年同期比では2.1%となりました。
観光業の回復でサービス業などの第3次産業が前期比1%を成長をリードし、製造業など第2次産業も0.9%の成長でした。米国の景気回復がメキシコの製造業にとっては追い風になっています。
メキシコの2023年の成長見通しはメキシコ中銀が1.6%(1.9%から下方修正)、OECDは2.6%、IMFは1.2%となっています。
8月9日に発表された7月の消費者物価指数は前月比で0.74%と6月の0.84%から低下、前年比8.15%と6月の7.99%から上昇しました。
これは2000年12月の8.96%以来の高水準です

金融政策

8月11日にメキシコ中央銀行は政策金利を0.75%引き上げ8.5%としました
6月の声明文で次回は政策金利を引き上げ続けることを検討しており、必要ならば同様の力強い措置を講じるだろうとしていたので市場予想も0.75%でした。決定は全会一致でした。
物価情勢に対して7月は過去20年でみられなかった高水準を維持しているとしました。インフレ見通しを上方修正し、インフレのリスクバランスは著しくアップサイドに傾いているとインフレに対する警戒感を維持しています。
声明文では政策金利の引き上げ方向の規模について評価するとの見解を示しました。6月会合の声明文では必要ならば同様の力強い措置を講じるだろうと述べていましたが、そこからはトーンダウンしており、次回の会合では0.5%に利上げ幅を縮小する可能性があります。
しかしメキシコ中銀はFRBとの金利差に注目しており、金利差の縮小によってペソ売りが加速する事態を懸念しており、9月のFOMCで0.75%となった場合は0.75%の利上げを維持する可能性はあります
8月25日に発表されるメキシコ中銀の前回会合議事要旨が注目されます。

メキシコペソの予想

メキシコ中銀のタカ派的な姿勢もありメキシコペソは堅調に推移しています。
ドルメキシコペソは8月は20.82~19.82ペソのレンジで推移し19.88ペソ付近で推移しています。
250日移動平均線が20.30ペソ付近に位置し、3月以降ここを中心に19.42~21.05ペソのレンジで推移しています。
短期的には19.40~21ペソのレンジを予想します。
ペソ円は8月2日の安値6.37円付近を安値に6.89円付近まで大きな押し目無く上昇が続いています。
6月の高値6.87円付近を上抜けして2016年1月以来の高値を更新しています。
節目の7円が重要なレジスタンスで、ここが抜けないと一旦6.4~7円のレンジを予想します。7円は2014年11月の高値8.72円付近~2020年4月の安値4.22円付近のフィボナッチ・リトレースメント61.8%に当たります。
7円を抜ける場合は7.2円~7.4円付近への上昇を予想します

図1:メキシコペソ/円 日足チャート
MXN/JPY 日足

図2:メキシコペソ/円 月足チャート
MXN/JPY 月足

メキシコペソ 特設サイト:
メキシコペソ(MXN)の特徴と今後の見通し│初心者にもわかるFX投資 | 外為どっとコムのFX

チャート:
為替チャート・FXチャート | 外為どっとコムのFX | 初心者にもわかるFX投資

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新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
YEN蔵
株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。ブログ「YEN蔵のFX投資術」、メルマガ「YEN蔵の市場便り」で個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。
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