読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

FX/為替「ドル/円、米景気懸念後退で堅調地合い」 外為トゥデイ 2022年8月4日号

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年8月4日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼3日(水)の為替相場
(1):中国財新サービス業PMI 2021年以来の高水準
(2):中国軍が台湾領域に侵入
(3):ユーロ圏経済指標 まちまちな結果
(4):米セントルイス連銀総裁発言
(5):米ISM非製造業 4カ月ぶりに上昇

▼3日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:堅調地合い継続/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

3日(水)の為替相場

期間:3日(水)午前6時10分~4日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):中国財新サービス業PMI 2021年以来の高水準

中国7月財新サービス業PMIは55.5と予想(53.9)を上回り前回(54.5)から上昇した。2021年4月以来の高水準となり、景況改善・悪化の分岐点となる50を2カ月連続で上回った。新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)が緩和されたことで消費者信頼感が回復した。

(2):中国軍が台湾領域に侵入

台湾国防部は中国軍が台湾の領域に侵入したと発表。「領土主権を侵す行動に対抗措置を講じる」とした。この報道を受けリスク回避の円買いが進んだ。なお、訪台中のペロシ米下院議長はこの日、蔡英文台湾総統と会談。「我々は43年前に米国は台湾を守るという強固な約束をした、それを示すために訪台した」「米国は常に台湾が安全とともに自由であってほしい。我々はそれから身を引くことはない」などと述べた。

(3):ユーロ圏経済指標 まちまちな結果

ユーロ圏6月生産者物価指数は前年比+35.8%となり予想(+35.7%)をわずかに上回った。一方で同小売売上高は前年比-3.7%、前月比-1.2%となり予想(-1.7%、±0.0%)と予想を下回ったことで個人消費が低迷していることが示された。これより前に発表された独6月貿易収支は予想(2億ユーロの黒字)を大幅に上回る64億ユーロの黒字となった。

(4):米セントルイス連銀総裁発言

ブラード米セントルイス連銀総裁は「米国の下半期の国内総生産(GDP)はプラス成長になる可能性がある」と発言。また引き続き「米連邦準備理事会(FRB)はデータを注視していく」と述べ「年内にFF金利誘導目標を3.75-4.00%まで引き上げたい」との考えを示した。

(5):米ISM非製造業 4カ月ぶりに上昇

米7月ISM非製造業景況指数は56.7と予想(53.5)に反して4カ月ぶりに上昇した。これを受け米国のリセッション(景気減速)懸念が和らぐと米債利回りの上昇とともにドル/円は134円台を回復した。ただ、その後は米債利回りの上昇が一服したことでドル/円は伸び悩んだ。デイリー米サンフランシスコ連銀総裁が「経済が予想通りに推移すれば、9月の会合で50bp(0.50%ポイント)の利上げを決定するのは『妥当』である」との考えを示したことなどが米債利回りの上昇一服に繋がった。

3日(水)の株・債券・商品市場

外為注文情報

<外為注文情報はこちら>

【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

本日の見通し

ドル/円の見通し:堅調地合い継続

昨日のドル/円は終値ベースで約0.6%上昇。米下院議長の台湾訪問を巡り、中国が軍事演習で台湾領内に侵入したことが伝わると132.28円前後まで下落したものの、その後切り返して134.55円前後まで反発した。米7月ISM非製造業景況指数が予想に反して上昇したことでドル買いが強まった。

米景気の減速懸念が後退する中、ドル/円は本日も堅調地合いが続きそうだ。ただ、市場の関心は明日5日に発表される米7月雇用統計に移ったと見られる。

一昨日と昨日の2日で最大30bp(0.30%ポイント)上昇した米10年債利回りや、同じく4円超上昇したドル/円は値動きがいくぶん鈍りそうだ。

注目の経済指標

注目のイベント

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

8月5日米雇用統計配信は、CXR投資チャンネルとコラボレーション

kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。