FX/為替予想「ポンド/円は欧米のリセッション懸念に引っ張られて上値が重い」短期トレード即効チャージ！ポンド　2022/7/29

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ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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今日のポンドトレードシナリオ

ここまでの相場

・英6月小売売上高（除自動車燃料）は前月比+0.4%（前月は-0.7%→-1.0%へ下方修正）（7月22日）。

・英7月製造業/サービス業購買担当者景気指数（PMI）はそれぞれ、52.2、53.3と予想（52.0、53.0）を上回るも、前月（52.8、54.3）からは低下（7月22日）。

・英6月消費者物価指数（CPI）は前年比+9.4%（予想+9.3%）と前回の5月分（+9.1%）からインフレは更に進んだ。1982年2月以降、最大のインフレ率となった（7月20日）。

・英3-5月失業率（ILO方式）は3.8%と前回（3.8%）から変わらず。賃金上昇率は+4.3％と堅調な伸びを継続（7月19日）。

・英1-3月期国内総生産（GDP、確報値）は前期比+0.8%と速報値から修正はなかった（6月30日）。7月13日発表の英5月月次GDPは1.5%と前月のマイナス成長から回復。

・6月16日にイングランド中銀（BOE）は政策金利を1.25%に0.25%の利上げ。
　金融政策委員会（MPC）メンバーの9人中3人は0.50%の利上げ支持。

今日のメインシナリオ

ポンド/円は欧米のリセッション懸念に引っ張られて上値が重い

本日は英国で主要経済指標の発表は予定されていない。そのため、米国の経済指標の結果を受けた米ドルの動きがポンド/円の動きに影響を与えることとなりそうだ。
米国では昨日（7月28日）に発表された4-6月期の国内総生産（GDP）が前期比-0.9%となり、1-3月期（-1.6%）から2期連続のマイナス成長となった。市場では、米国の景気後退（リセッション）懸念から、「景気後退により米連邦準備制度理事会（FRB）が今後の利上げ幅を縮めるのでは？」との思惑を強めている。年初から急速に進んだ円安の調整相場に入ったともいわれている。
本日は欧州はユーロ圏7月消費者物価指数（HICP）やユーロ圏4-6月期GDPのほか、米国では6月個人消費支出（PCEデフレーター）などの重要指標が数多く予定されている。市場が米国、そして欧州経済のリセッション入りに対して警戒感を強めている状況のため、悪材料が出てくればリスクオフの円買いが強まり、ポンド/円は昨日同様に米ドル/円の下落につれて下げることとなりそうだ。

個別の想定シナリオ

■米国経済のリセッション入り懸念が強まっている
⇒米経済指標が予想を下回る
⇒リスク回避の円買いが強まる
⇒米ドル/円下落
⇒ポンド/円は米ドル/円に連れて売られる

チャート分析

注目材料

欧米の経済指標

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円は雨、ポンド/米ドルは晴れ。11時にポンド/円のストキャスティクス、RSIで売りシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
※また、高機能チャート（パソコン版）/（スマホ版）では「取引分析」を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です（「外為注文情報」）。
※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

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ポンドちょい足し情報

スナク前財務相とトラス外相で争う与党・保守党の党首選挙（次期首相選）。26日にはテレビの生放送での討論会で舌戦を交わしていました。番組も終盤に入り、トラス外相がウクライナ情勢について語っていると、突然司会者の女性が倒れてしまいました。討論はもちろん中断。番組はこのまま終了となりました。この日はもう一人の司会者が新型コロナ陽性となり、女性司会者一人で討論会を仕切っていました。なお、この女性は「大丈夫」とのことです。