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FX/為替「米景気不安で1ドル=135円台に反落 6月ISMに関心」 外為トゥデイ 2022年7月1日号

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年7月1日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼30日(木)の為替相場
(1):中国PMI 経済改善の兆しを示す
(2):英1-3月期GDP 予想通りの結果
(3):ユーロ圏 失業率発表
(4):日銀 長期国債買い入れ計画を据え置き
(5):米PCE発表 米景気の先行き不安が広がる

▼30日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:6月ISM発表後は動意低下へ/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

30日(木)の為替相場

期間:6月30日(木)午前6時10分~7月1日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):中国PMI 経済改善の兆しを示す

中国6月製造業PMIは50.2と予想(50.5)を下回ったものの、前月(49.6)から上昇し、4か月ぶりに景況改善・悪化の分岐点となる50を上回った。非製造業PMIは54.7と予想(50.5)を上回る伸びとなり約1年ぶりの高水準となった。ロックダウン(都市封鎖)の制限が緩和され、中国経済が改善の兆しを示す結果となった。

(2):英1-3月期GDP 予想通りの結果

英1-3月期国内総生産(GDP)・改定値は前期比+0.8%、前年比+8.7%と予想通りに速報値からの修正はなかった。

(3):ユーロ圏 失業率発表

独6月失業率は5.3%と予想(5.0%)を上回った。同失業者数は前月比+13.30万人と予想(-0.50万人)に反して増加しており、総じて弱い結果となった。これより前に発表された独5月小売売上高は前月比+0.6%と予想(+0.5%)を上回った。なお、その後発表されたユーロ圏5月失業率は6.6%と予想(6.8%)を下回った。

(4):日銀 長期国債買い入れ計画を据え置き

日銀は7-9月期の長期国債買い入れ計画を4-6月と同じに据え置いた。10年債利回りを0.25%以下にコントロールできていることから買い入れ額の変更をする必要がなかったようだ。これに対する市場の反応は限定的となった。

(5):米PCE発表 米景気の先行き不安が広がる

米5月個人消費支出(PCE)は前月比+0.2%と予想(+0.4%)を下回った。同PCE物価指数(デフレーター)も前月比+0.6%、前年比+6.3%と予想(+0.7%、+6.4%)を小幅に下回った。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCEデフレーターは前年比+4.7%(予想+4.8%)にやや鈍化した。この結果、インフレ調整後のPCEは前月比-0.4%に落ち込んだ。物価高に個人消費が圧迫されている様子が浮き彫りとなり、米景気の先行き不安が広がった。同時に発表された米新規失業保険申請件数は23.1万件と(予想23.0万件)冴えなかった。その後、米10年債利回りが3.00%台を割り込んで低下するとドル/円も135.55円前後まで下落した。

30日(木)の株・債券・商品市場

外為注文情報

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【情報提供:外為どっとコム】

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  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

本日の見通し

ドル/円の見通し:6月ISM発表後は動意低下へ

昨日のドル/円は135円台へと反落。米国のリセッション(景気後退)への不安が広がり、米長期金利が低下する中、135.55円前後まで下落した。インフレが高止まりする中、米5月個人消費支出(PCE)の伸びが冴えなかったことが材料視された。なお、PCEは前月比+0.2%で、PCE物価指数(デフレーター)が前月比+0.6%となったことから、インフレ調整後の実質PCEは-0.4%に落ち込んだ。物価高が個人消費を圧迫している様子が浮き彫りになったことで、米10年債利回りは一時3.0%を割り込んで低下した。

こうした中、本日発表される米6月ISM製造業景況指数の結果が注目を集めそうだ。前月は予想に反して上昇したため米景気不安が一時的に後退した経緯がある。今回の市場予想は54.5となっており、今年最低水準を記録すると見られている。ISM製造業景況指数は米国景気の先行指標として広く認知されているため市場の関心は高い。

もっとも、本日は来週4日の独立記念日を前に米債券市場が短縮取引となることから、6月ISM製造業景況指数に対する反応が一巡すれば、為替市場も動意が徐々に低下することになろう。

注目の経済指標

注目のイベント

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※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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