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FX「今年前半最強通貨維持。高インフレだが大統領が利上げに懸念」メキシコペソ見通し

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総括

FX「今年前半最強通貨維持。高インフレだが大統領が利上げに懸念」メキシコペソ見通し

予想レンジ 6.5-7.0

 (ポイント)
*最強通貨維持だが6.8で揉みあった後に反落
*5月は2か月連続貿易赤字
*5月失業率は3.3%に悪化
*大統領は利上げに懸念を持ち始めている
*7月12日に米墨首脳会談
*政策金利は9会合連続利上げで7.75%(0.75%引き上げ)
*消費者物価は上昇続く
*8月も利上げ観測あり
*自動車生産が回復している
*郷里送金は4月で24か月連続増加
*ムーディーズが22年の成長見通しを上方修正した
*知事選挙では与党が6州のうち4州を制した
*大統領の支持率は高い
*フィッチは「BBB-」「見通し安定的」の格付けを維持
*電力国有化法案は否決
*リチウム国有化法案は可決

(ペソは6.8で揉みあい上昇一服)
 ペソ円は年初来20.32%高で今年前半の通貨最強維持。ただ6.8で伸び悩んだ。6月前半消費者物価も上昇した。政府が打ち出した物価対策は今のところ有効に作用しておらずエネルギー価格上昇ペースを若干緩めた程度にすぎず、物価圧力を根本的に打ち消す方法がない以上、年内に物価の前年比上昇率は8%に達する可能性が十分にあるとの見方がある。ただ9会合連続利上げしたことで大統領も利上げ自体に懸念を有している。

(ロペスオブラドール大統領が利上げに懸念)
 ロペスオブラドール大統領は「メキシコ中央銀行の独立性は尊重するが、他国の中央銀行も含めて、政策金利引き上げ以外のインフレ率上昇抑制策を考えるべき段階に来ている」とし、政策金利引き上げは経済成長を減速させるとの懸念を示した。さらに「国家は生産によって成長するという基本的概念に立ち返らねばならない」とし、金融政策のみに頼るのではなく、生産を増大させることでインフレ上昇に打ち勝つ方法を世界全体で模索する必要があると見方を説明した。

 また、次回の訪米時にバイデン米大統領と会見する機会を捉え、メキシコが実施するインフレ率上昇抑制策を紹介するとともに、米国と共同でインフレ率上昇を低減する取り組みを実施することを提案したいとの考えを示した。「メキシコ北部国境地帯のガソリンスタンドでは、陸路で越境してきた米国人が自国よりも安価な値段で給油を行っている姿が多くみられる」とし、「米国からもわが国経済への貢献を望みたい」と述べた。

(5月貿易収支)
 5月貿易収支は22.15億ドルの赤字となった。4月は18.84億ドルの赤字。2月、3月の黒字の後、4月、5月は赤字となった。5月の輸出は前年同月比で22.4%増、輸入は29.1%増。

(5月失業率)
 5月失業率は3.3%となり、4月の3%、予想の3.1%を上回った。前年同月は4.0%であった。

(今週の指標、来週の指標)
本日7月1日には、6月企業信頼感指数、5月外貨準備高、6月製造業PMIが発表される。来週は6月消費者物価が発表される。

テクニカル分析

ボリバン2σ下限から反発も円高で一服

日足、ボリバン2σ下限から反発も一服」日足、ボリバン2σ下限から反発し6.80で揉みあう。6月28日は上ヒゲ長く上昇一服か。6月16日-30日の上昇ラインがサポート。6月29日-30日の下降ラインが上値抵抗。5日線横ばいから下向き、20日線上向き。
 週足、6月6日週-13日週の下降ラインを上抜いて上昇も今週は小反落。ボリバン上位。
6月13日週-20日週の上昇ラインがサポート。6月6日週-27日週の下降ラインっが上値抵抗。ボリバン上位。
 月足、5か月連続陽線。雲の上。5月-6月の上昇ラインがサポート。ボリバン2σ上限と3σ上限の間で推移。
 年足、2021年は陽転。20年-21年の下降ラインが上値抵抗だが上抜く。20年-21年の上昇ラインがサポート。



VAMOS MEXICO

7月12日の米墨首脳会談で何が話されるか

 両首脳は、食料安全保障や2国間のハイレベル経済対話で実施中の競争力イニシアチブ、移民問題での協力、中米地域における共同開発の取り組み、安全保障、気候変動やエネルギーといった地球規模の課題について、議論することを予定している。

 ロペスオブラドール大統領は、6月6~10日にロサンゼルスで開催された第9回米州首脳会議をめぐり、米国がキューバ、ニカラグア、ベネズエラといった中南米の左派政権の首脳を招待しなかったことを理由に、同会議への出席を見送った。両首脳はこれに先立って、4月16日にオンライン形式の会談を実施し、事前の意思疎通も行っていただけに、両国関係がこじれたかたちとなっていた。 

情報提供元:FX湘南投資グループ
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