FX/為替「リセッション懸念で下値模索 一目転換線134.10円がメド」 外為トゥデイ 2022年6月24日号

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年6月24日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

▼23日(木)の為替相場
(1):元財務官の介入についての見解により円買い優勢
(2):ユーロ経済 急激な減速懸念からユーロ売り
(3):英PMI まちまちな結果
(4):米総合PMI 5カ月ぶりの水準に低下

▼23日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:134円台前半では下げ渋ると見る/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

23日(木)の為替相場

期間:23日(木)午前6時10分~24日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):元財務官の介入についての見解により円買い優勢

中尾元財務官は個人的な見解としながらも「為替介入の可能性は排除できない」と述べた。協調介入の可能性については「極めて難しい」と語った一方、単独介入については「投機的動き抑えるためにはある程度役に立つ」と発言した。日本株の冴えない動きや、原油価格の軟調推移も相まって円買いが優勢となった。

(2):ユーロ経済 急激な減速懸念からユーロ売り

独6月製造業PMI・速報値は52.0(予想54.0)、同サービス業PMI・速報値は52.4(予想54.5)となった。その後に発表されたユーロ圏6月製造業PMI・速報値は52.0(予想53.8)、同サービス業PMI・速報値は52.8(予想55.5)であった。ユーロ圏経済の急激な減速に対する懸念が広がりユーロ売りが優勢となった。

(3):英PMI まちまちな結果

英6月製造業PMI・速報値は53.4と予想(53.6)を下回ったものの、同サービス業PMI・速報値は53.4と予想(52.9)を上回った。弱いユーロ圏PMIとの対比から対ユーロを中心にポンド買いが優勢となり、ポンド/円はやや持ち直した。

(4):米総合PMI 5カ月ぶりの水準に低下

米6月総合PMIは51.2と市場予想(53.0)を下回って5カ月ぶりの水準に低下した。これを受けて米国でも景気後退懸念が高まり米長期金利が急低下する中、ドル/円は134.27円前後まで下落した。なお、これより前に発表された米新規失業保険申請件数は22.9万件と前週(23.1万件)から小幅に減少したものの、市場予想(22.6万件)をやや上回った。その後、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、インフレを抑制するFRBのコミットメントは「無条件」だと発言。その上で「目標はソフトランディング(軟着陸)だが、達成はますます困難になっている」と述べた。

23日(木)の株・債券・商品市場

外為注文情報

<外為注文情報はこちら>

【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

本日の見通し

ドル/円の見通し:134円台前半では下げ渋ると見る

昨日のドル/円は終値ベースで約0.9%下落。一時は約1.4%安の134.27円前後まで下値を拡大する場面もあった。ユーロ圏と米国の6月購買担当者景気指数(PMI)が悪化したことで世界的なリセッション(景気後退)への懸念が広がり円が全面的に上昇。ドルも多くの通貨に対して上昇したが、リセッション懸念で米長期金利が急低下したため、対円では下落した。

ドル/円は本日も米長期金利の動きを睨みながら下値を探る流れが続く可能性があろう。日足一目均衡表の転換線(134.10円前後)を維持できるかが焦点となりそうだ。

もっとも、米10年債利回りは昨日のNY市場で一時3.00%付近まで低下しており、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ継続姿勢を鑑みればさらに大きく低下する公算は小さい。ドル/円も134円台前半では下げ渋ると見ている。

注目の経済指標

注目のイベント

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

f:id:gaitamesk:20191106165135p:plain 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
【告知】7月10日開催の「第1回 資産運用EXPO【夏】」にてセミナーを開催。 『円安時代に突入!FX初心者こそ知っておきたい外貨投資のポイントを解説!』
詳細は こちら
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
top